英語を理解するには、最初のレベルでは、文法と単語の双方がわかるということが大切だと思う。
単語は中でも英文が読めるようになるためには、とても重要だと思う。
イングリッシュモンスターの菊池健彦氏は、「英語の学習は単語との戦い」というような言い方をその著書でされていたし、私がとても尊敬している渡部昇一先生は、「『Word Power Makes Easy』にて単語を覚えると、驚くほど読めるようになった」と書かれていたと記憶している。
かく言う私も英検準1級取得までは、単語帳を使用した経験は皆無だった。文を読まずに暗記するというのは、実際、途方もない苦痛である。
しかし、その後更なるレベルアップを目指すと、どうしても単語力の不足で英文が読めないという現象が現れた。かくして私は単語帳を使用することにした。英検1級の単語は非常に難しく、単語帳なしには次のステップはないと悟ったのだった。
私にとって一番効果的だったのは、英検1級の分野別問題集の語彙・イディオム編をひたすら解き、英文を覚えたという学習法だった。これは、よかった。一定の分量の問題を解き、暗記を続けると、選択肢の中の正解の単語やイディオムが覚えられる。
そして、語句の意味をクリアに暗記することで、異なった問題を解く際に、選択肢中、「これは絶対ちがうな」という感覚が出てくるようになった。
その次の段階として、四択の不正解の語句も拾っていくようにすると、「以前とは語彙力が違う自分になった」と実感した。
その段階になってくると、単語帳を使っても「これは覚えた・知ってる」とチェックができるようになる。単語帳が使えるようになる。
まずはJapan Timesの英検1級用のもの、そしてアルクのキクタン英検1級用のものが私には合っていた。
単語というモンスターと戦っている皆さんの参考になれば、とてもうれしいです。