私の失敗(遊び方) | 甲斐犬 富美子(ふみこ)のブログ

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2014年7月20日生まれ。犬初心者の元にやってきた富美子。
山、川などの自然で走らせると共に、東京での都会生活や
人間社会になじむことができる、ハイブリッドな甲斐犬を目指しています。

いま、動物心理学、動物生態学を学びながら、犬という動物について学んでいます。

今までも、一生懸命しつけの勉強をしてきたつもりでした。しかし、あくまでも《しつけ》は、表面的にいい子にすることであって、もっと本質的、根源的に穏やかで従順な心理を育てなければ、本当の解決にはなりません。

どんなに優秀なドッグトレーナーに預けて訓練しても、飼い主が変わらなければ、表面上はいい子になっても、いつ問題を起こす犬に戻るか分かりません。
なので、非効率かつ時間のかかりすぎることではありますが、飼い主が自分で勉強し、訓練することが大事だと、私個人は思っています。

今日は、私の犬ど素人、不勉強ゆえに失敗したことを書きます。誰かの参考になれば嬉しいです。

失敗1
富美子が我が家に来た時、うちには子犬用のオモチャなどは皆無でした。でも、周りの方々からお下がりやプレゼントで、たくさんオモチャを頂き、私も本当に有難いと思って、それらをすべて富美子に与えました。
これがまず最大の失敗です。いま勉強してわかったことは、それらのオモチャ全てが犬の狩猟本能を強化するもの、犬を興奮させ、落ち着きのない犬に育てる物だからです。

特に最悪なのは、噛むとピーピーなるオモチャです。これは獲物が噛まれて鳴く音に似せて作られており、人間から見ると犬が喜んでくわえていますが、犬にとっては獲物を捕獲したつもりになり、野生的に興奮しているだけなんです。
富美子はそれらのオモチャをくわえて振り回していましたが、そのオモチャに触れれば触れるほど狩猟本能を強化してしまいました。

ペットショップには音の出るオモチャがたくさん売られていて、問題犬を育てるためのアイテムばかりです。買うときには選択に注意が必要です。

現在、我が家から音の出るオモチャは全て捨てました。

失敗2
引っ張りっこ。家のタオルを使って、私は富美子の大量な運動量を発散させるべく、連日連夜、引っ張りっこをやっていました。富美子は、猛烈にタオルに食いつき、ぶら下がってでも離さず、獰猛な顔をして夢中になっていました。
これも、犬が獲物を捕らえて離さない心理で、攻撃本能、狩猟本能を強化してしまいました。

この引っ張りっこをし過ぎたせいで、富美子は興奮すると私の声を無視して、夢中になる資質を持ってしまいました。
この矯正には、かなり根気が必要です。まだ道半ばです。引っ張りっこも卒業させ、一切やめました。

失敗3
ボール遊び。富美子の大量な運動量を満たすべく、家の中で連日連夜ボール遊びをしました。
富美子がちゃんと毎回ボールを持って戻ってきたので、私も調子に乗ってかなり毎日長時間行いました。でも、富美子は興奮しっぱなしで時々乳歯が手にあたり、私は手から血を流しました。

この血を流す時点で、遊びではなく、富美子にとっては動くものを追いかけ捕獲するという、狩猟本能の攻撃だったわけです。私はそこにも全く気づけませんでした。

現在、ピーピー鳴るオモチャを捨て、引っ張りっこをやめ、意識的にボール遊びもしないようにしたら、たまにボール遊びをしようとしても、富美子は乗り気にはならず、すぐにやめてしまうようになりました。

そして、家の中で、庭で落ち着いてゆっくり過ごすことが出来るようになったのです!!
もちろん、このことだけが原因ではないかも知れませんが、少なくとも狩猟本能を刺激する遊びをやめることで、富美子は本来の落ち着きがしっかりと定着してきたのです。

これらの遊びは、信頼関係が確立してからすれば問題にはならないようですが、私と富美子は信頼関係を構築する過程で行って来たので、それが失敗でした。
私が富美子を狩猟本能と、自己主張の強い犬に育ててしまったのです。

私が初めて富美子を、実家の田舎に連れて行った子犬の時、富美子は東京で毎日オモチャに激しく絡みついていたのに、田舎では一切興味を示しませんでした。
一日中、庭で蝶々を追いかけたり、虫を見つけたり、鳥を眺めたり、庭を探索することに夢中になっていました。そして、走りたくなれば、広い庭をビュンビュン飽きるまで走って疲れては横になりました。しかも、とても穏やかでいい子だったんです。全ての有り余ったエネルギーを、自然の中で発散してたので、私やオモチャに攻撃する必要がなかったんですね。

そういう育て方が自然で、実家で育てることができたら、オモチャや引っ張りっこ、ボール遊びなんてするより、もっと早く大人で落ち着きのある犬に育ったと思います。

対処法としては、東京でオモチャなどで遊ぶより、もっと散歩に連れて行けば良かったんですね。すでに1日4時間くらい激しい散歩で、家の中でも遊び相手をして、さらに闘いもあったんで、もう私は毎日ヘロヘロでプライベートな時間は全て富美子に注ぎ込み、仕事と両立が結構しんどかったんで、あれ以上の散歩はさすがに限界だったと思いますが。。。

長くなったのでこの辺でいったん終わりますが、犬はもともと狩猟本能を持っているので、それはなくすことは出来ませんが、狩猟本能から来る攻撃性や問題行動は、知らぬ間に飼い主が引き出してしまっているのです。しかも身近なオモチャや遊びなどで。。。

最後に
私が更に失敗したことは、伸縮リードを使った時期です。富美子に前を歩かせることを許してしまいました。
これをまた後ろに歩かせるよう訓練するのも、私のようなど素人には根気のいる訓練になっています。

全ては私の勉強不足から始まった失敗です。この全てを訓練し直すのは大変ですが、失敗は成功の母。
前向きに取り組んで行きたいと思います。