火災保険の概要、選択肢としての補償内容、
および実際の支払いフェーズを見越した保険契約の在り方を
推奨しており、何も知らない人間が読めば理解深耕に繋がると推察される。
他方で、項番1で契約する保険会社、代理店双方に言及しており、
代理店の選び方も一定の重きを置く必要があると述べられているが、
最後まで読んでも”物言える代理店を選ぶように”とあるのみで
そのような代理店を見抜くすべまでは書かれておらず、
やや物足りない感覚があった。
また、やや批判的な見方で言えば、昨今のドローン技術の発達により、
保険会社の中にも損害鑑定にドローンを導入している会社も
あるといった話も聞いたことがあり、”鑑定人を災害地に配置できるか”というくだりに疑念を抱いた。
また、選び方を述べるにあたっても、費用の相場感が分かればなお、
読み手は理解が進むと思われる。例えば、〇㎡の戸建てなら〇万円程度~といった事例があると、
よいと思われる。
このほか、ソニー損保などのダイレクト型の保険会社については暗に
保険支払いの段取りが遅いかのような批判と受け取られる恐れがあると思われるため、
大手損害保険を推奨する文脈において、中小を批判するニュアンスの文言の
使用は控えたほうが良いのではないかと思われる。
ただ、日吉氏の記事は全体的には非常に内容が濃く、
火災保険を選ぶ方には役立つコラムだ。