甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳 2022.7② | ふみの山散歩

ふみの山散歩

丹沢をベースにウロウロしてます〜^^

 

 

2日目は

いよいよ今まで未踏だった仙丈ヶ岳に登ります

 

 

暗いうちからのスタート

 

 

 

 

始めは樹林帯の中を九十九折に黙々と登り上げてゆきます

ヘッデンで照らされた先にあった「ファイト!」^^

自然の中で見る人工物は時折げんなりするものもあるけれど、

こういうのは心癒され幸せな気持ちに^^

 

 

 

 

やがて空がうっすらと明るくなって来た頃

 

五合目の「犬滝頭」に到着

そのまままっすぐ登り続けます

 

 

 

すると日の出の時間となり

樹林帯の中に太陽が射し込んできました

振り返って日の出を確認。

日の出だなと気付いたのは

 

 

 

 

歩く道の足元に

橙色の水玉が落ちていたから

 

樹林帯の中のこの、

橙色の木漏れ日の時間が好きだ

 

 

 

 

左側、木々の隙間にふと空間が現れたので

振り返って見てみたら

 

 

昨日登った甲斐駒ヶ岳が朝日に照らされていて

ものすごく素敵だった

あんなに男らしい姿の甲斐駒ヶ岳も

朝陽に照らされた姿はまるで

慈愛に満ち満ちた母親のよう

静かに微笑んでいるような優しい雰囲気

 

 

摩利支天をはじめ

今まで抱いていたのとはまた別の顔の甲斐駒ヶ岳に出会えて

今回は更に甲斐駒ヶ岳という山に惚れてしまった

 

 

 

 

 

こんな道をひたすらに登りますが

登りにくい道ではなく、苦ではありません

 

 

 

ゴゼンタチバナ

この樹林帯で見かけた花といえばこれくらいだったでしょうか

 

 

 

高度が上がり

再び視界が開けたので振り返ってみると

 

甲斐駒ヶ岳とそれにつづく鋸岳の稜線がシルエットで浮かび上がり

くぅ〜、やっぱりかっこいいなー!

コンニャロコンニャロ(古)!

 

 

立ちのぼる一筋の雲がまた憎い

 

 

太陽がすっかり昇りきったようなので

いつもの記念撮影

 

おはよう 仙丈ヶ岳さん

今日はよろしくお願いします

 

 

 

 

再び振り返ると甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰の間に

薄いベールのような雲が滝雲のごとく流れ落ちていた

写真ではその雲がうまく映らなかったけれど

それはそれは神秘的でした

 

 

この時の光景がとても印象的で

いつか今までノーマークだったアサヨ峰にも行ってみたいなと

思ったのでした

 

 

 

 

 

 

視界が開けて六合目

左上に彩雲

 

 

 

 

樹林帯から抜けたこの広がりには

思わず声が上がります

おおおおお♪

しかも、ものすごい青空だ!

なんて最高の山日和!

 

 

この日も昨日の甲斐駒ヶ岳の時のようなお天気かと

いつの間にか思い込んでて(何でだろ)

それこそ一気に晴れ晴れとした気持ちになる

え!晴れ?

こんなに?

かー!嬉しいー!(今更かい)

 

 

最近そういえば

山のお天気は「降らなかったら上等」みたいに思っていて

晴れを期待することを忘れていたことに気づく

 

 

いやー

やっぱり晴れよね

晴れがいーわよ山はさ

なんて思ったのでした

 

 

 

 

 

登りあげてまずは「小仙丈ヶ岳」

いえええい

後ろに甲斐駒ヶ岳と鋸岳つき。最高か。

 

 

 

 

さあここから極上の稜線歩き

仙丈ヶ岳さん、よろしくたのんますで〜

と撮った写真なのだけど。

よくみると2人の間にたんば(=飼っていた犬)が

写っているような・・・おねがい←パソコン画面でないとわからないかも

 

 

たんばが亡くなってから山にはいつも

たんばのバッヂをつけていきます

生きている時は一緒に山を歩いたことがなかったけど

亡くなってからはいつも一緒に歩けているようで

それはそれで心のどこかで安らぎとなっています

 

 

 

 

見上げた空に彩雲

一瞬で消えてしまいました

 

 

 

 

お決まりの富士山・北岳・間ノ岳 (標高1位2位3位)

北岳はアップにすると北岳山荘までちゃんと見えましたよ

 

 

 

 

それにしてもこの稜線

ほんんんとに、気持ちいい

 

これもお天気が良いせいもあるのでしょうが

本当に最高でした

 

 

 

 

仙丈ヶ岳はルート地図は見ていましたが

あまり人様の記録や写真は事前に見ていませんでした

それが更に良かったような気がします

 

 

山の場合は特に

事前に情報を集めることはとても大事なことになりますが

注意すべきことの情報や危険な場所に関して意外

平和に歩ける場所はそれほど熱心に見ない方が

帰って新鮮だったりしますね^^

 

 

 

く〜笑い泣きこんな山容を目の当たりにして萌えないわきゃないわー

こら〜百名山になるわけや〜

 

 

 

キツくもなく、歩いていてとにかくウキウキと楽しく、

気持ちのいい稜線だ

眺めもさることながら足元に咲く花々もまた夏のアルプス

を存分に楽しませてくれてもう鼻歌まじり

 

 

日本百名山でもあるけれど同時に花の百名山でもあるこの山は

小仙丈ヶ岳辺りと仙丈小屋に下る道、そこから更に藪沢に向かうまでと

確かに広い範囲でお花がふんだんに咲いていた

(私達が行った時はすでに終わりかけの場所もありました)

 

 

 

この黄緑色と白の山肌が

仙丈ヶ岳をべっぴんさんにしている理由なんだろうな

山肌にうっすらとついている道を歩くのですよ

最高です

 

 

 

ウキウキと嬉しく歩いていましたら

またまめさんと少し距離が開いてしまいました

 

あら汗うさぎ

 

 

 

右側下に仙丈小屋が見えています

 

 

 

 

そして後ろを振り返ってみたら

 

 

聳え立つ甲斐駒ヶ岳(カッコイイ・・・)と

稜線を歩くまめさん(虫とちゃいますのよ〜まめさんですわよ〜)

 

 

 

 

ところで仙丈ヶ岳の山頂標識はこの写真の「奥のモッコリ」(←)

の方にあったのですが↓

この写真を見ても、実際の山頂標識から見てみても手前のモッコリの方が高く感じました

でも手前のモッコリはガレていて、

例えばグループ登山や週末などで人がわちゃわちゃ登ると落石やら滑落やらで

危険なので、それを避ける為に別の場所にしたのかなあ・・・?と勝手に思いました

実際どうなんでしょうね(手前にもよくみると山頂標識らしきモノがありました)

 

 

 

 

何はともあれ

 

着いたどーパークラッカー

 

 

 

とまめさんに手を振る

 

 

 

(真ん中の黒いの・・・ウシシ

 

 

 

 

山頂はぐるりと360度最高の眺めでした(晴れって最高)

 

 

 

これはイワベンケイなんでしょうか

赤いの初めて見ました

 

 

 

 

いつか歩いてみたい仙塩尾根方面

 

 

 

 

今日は朝からずっと2人きりで誰とも会っていません

なのでこの山頂も貸し切りです(最高の贅沢)

暫く休憩してから、下山開始します

 

まずは仙丈小屋まで降ります

(バックの甲斐駒ヶ岳、存在感ありすぎw)

 

 

 

その甲斐駒ヶ岳に花を持たせてみました↓ウシシ

 

 

 

 

仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と言われますが

男らしいイメージの南アルプスの山々の中では

確かにとても、女性らしい山でした

女性らしいと言ってもはかないとか、線の細いとか、

そんな女性らしさではなく、

どちらかといえばとても堂々としていて力強さも感じます

それが「女王」と言わしめるのかなといった感じ

 

 

それに比べてこのアタシのちっぽけなこと・・・・にやり(※赤い虫ではありません)

 

 

 

 

下調べをあまりしなかったと言いましたが

この仙丈小屋もどんな小屋だかを調べませんでした

 

これが実際ものすごくステキな小屋で、ひと目で今度はここに泊まってみたい!

と思いました(テン場はなし)

藪沢カールの中に建っているこの小屋は小屋の中の雰囲気もよく(写真なしお願い

食事も美味しいらしく、後から調べて知ったことですが

お昼に食べられる無水カレーは無茶苦茶美味しいらしい!

食べてみたい!(※今はコロナ禍なのでランチを提供しているか小屋に要確認です)

 

 

 

昨年秋に出来上がった小屋前のこのテラスなんてもう

どこの高級ホテルのテラスよりもステキなんでないの

 

ここでお酒を飲みながら夕飯前までの時間をゆるりと過ごしてみたいものです^^

 

 

 

 

 

小屋前の藪沢の源流沿いに降ってゆきます

仙丈小屋もかつては無人小屋であり、テント場があったそうです

北アルプスほど入る人は少なかったにしろ無人の小屋にテン場だけ

という理由もあり、糞尿の処理が適切ではなかったことも原因で

一時は藪沢の水質も悪化し、大腸菌などが検出されており

飲料には不適切でした

 

小屋の改築後はそのようなことにも配慮したトイレ(水洗)が設置されたこともあり

今では飲料可能レベルまで回復しているようです

水質問題は、もちろん人の糞尿のみが原因だけではなく、野生動物によるものや

今の時代の大きな課題、温暖化による土壌の変化や多雨によるものなど

様々な原因はあるようです

 

 

水と、土と、空気(酸素)。

 

 

それらはみんな繋がっていて切り離せない

そして私たちが生き物である限りそれらはまた

私達のイノチとも、切り離せない

各山や川や海で水質検査を行って頂いた結果を

真摯に受け止めその意識の元

それぞれが行動するしかないんだと思う

 

 

沢沿いの道にはお花がたくさん咲いていました

植生保護のため柵の向こう側だったのですが

柵越しにも癒されるステキな光景でした

 

 

 

暫く下って振り返ると

先ほどの仙丈小屋が藪沢カールの中になんともステキに存在しており

 

何度も振り返り何枚も写真を撮ってしましました(笑)

この写真では伝わらないのですが本当にステキな景色でした

やっぱりあそこ、泊まってみたいなあ看板持ち

 

 

 

 

 

と思っていた次に現れたのが「馬の背ヒュッテ」指差し

 

 

ここはまだ営業期間前だったのですが(2022年営業→7/29〜10/10)

中を覗くとこれまたステキな雰囲気でした

 

 

 

こちらは前オーナーがご高齢の為引退し

今季からはステキな女性陣がメインのスタッフで営業されているようです

今季の夕食メニューは鹿肉カレーだそうでこれまた魅力的!

女性オーナーが自ら歩荷された多種多様のお酒も豊富だそうで

非常にそそられます^^

今のオーナーは以前甲斐駒ヶ岳七丈小屋のスタッフだったようで

七丈小屋の花谷さんがSNSでアップされていたこちらのバッヂは

是非とも手に入れたかったのですが・・・

オープン前で手に入らなかったのが残念です悲しい

 

 

 

このヒュッテを過ぎるとすぐに藪沢沿いの分岐

 

まっすぐ行けば行きに通った五合目「犬滝の頭」へ→北沢峠

左に折れれば「重幸新道」でずっと沢沿い→北沢峠

 

 

 

私達は重幸新道で沢沿いを歩きます

 

勢いのある沢の音と共に正面には甲斐駒ヶ岳(ずっと一緒やなあ照れ

 

 

 

 

地図には示されていない小さな滝がたくさんあって

素晴らしかったです

 

細い流れのように見えるのですが実際はもう少ししっかりしています

 

 

 

 

まだ雪渓が少し残っていました

 

ザーザーゴーゴーと溢れ落ちる滝と雪渓

山と水と酸素の循環

 

 

 

 

 

 

 

動画でさえ実際の躍動感を伝えられないのが残念です

 

 

 

 

 

 

 

 

水って

生きてるんだなあと感じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪渓と甲斐駒

 

 

 

一部、雪渓の上を歩きます(緊張)

 

 

 

 

 

次々と小滝が現れその度にわーわーと感動して立ち止まりました

 

この滝なんかホント伝わらない(見えない)のですが、何段にもなっていて

ずっとずーっと、てっぺんまで滝が続いていて感動

 

 

 

沢沿いのお花もキレイでした照れ

 

やがて対岸に渡り

 

 

 

渡ったところで沢から臨む甲斐駒ヶ岳の姿を

最後にうっとりと眺めた

 

 

 

 

コーフンしてたので忘れてましたが

樹林に入って沢の音が消えた途端小腹がすき

夏山の癒し食、クーちゃんをクーっと。

クーというよりチューっとしてクーよだれ(なんやそれ)

 

 

家で飲むと甘すぎて食べられないのですが

山ではフルーツ味というのと流動食というので

夏バテしてても食べられる私にとっては救いの一食

ご褒美として一山につき一つ、携行しています(いらん情報)

 

 

 

 

ここからはひたすらの樹林帯下山(なのでちょっと疲れる・・・)

 

でも苔がまあキレイ目がハート

 

 

 

目線いただきました ww

 

 

 

 

小さいけど惹かれた花

 

 

 

いずれも名前が分かりませんが気になった花

 

 

 

どうも年と共に山野草的な花に目が行きますね笑

 

 

まだかいな、と言いたくなるほど下ってやっと

「大平山荘」→営業してませんでした

 

建物が見えて、着いた!と一瞬気が緩むけど違った・・・煽り

 

 

 

この先の「北沢峠近道」という標識通りにもう一度登り上げて

 

 

 

 

やっとこさ北沢峠の林道に戻ってきました

 

 

 

 

とーちゃーく合格

わーテント増えてる!

 

 

我々の超一等地、今から空くんだけどな〜

誰がゲットできるかな〜ウシシ

 

 

まめさん、テント内のホコリ落とし中

 

 

 

北沢峠発の林道バス13:10まで随分時間があったので

食事がおいしいと評判のこもれび山荘でお昼を食べて待っていよう、

ということになったのですが・・・・

 

 

 

行ってみたらなんと軽食は今年、おでんしかないそうえーん

えー!(カレー食べたかった)

私は車に戻ってからどこか探そうよと言ったけど

まめさんがもう、お腹空いて死にそうや!というので

カップラーメンを買いました(¥400)

死なれても困るし。

 

 

 

まー

アタシはホニャララ付きやしね・・・ぶちゅー

しゃーない

 

 

 

食べた後も随分バス待ちして、

やっと来たバスでガタゴトと仙流荘まで戻り

そこでお風呂を借りてから帰路につきましたニコ

 

 

 

仙丈ヶ岳、本当にステキな山でした!

そして長衛小屋でテントを張って甲斐駒ヶ岳と両方楽しめるこのコース、

すごーくよかったです!

大きな山を初心者でも(もちろんベテランも)安心して楽しめるし、

テント初心者でも最高に安心で快適なテン場。

 

 

 

2人共かなり満足して

今年一番かもねーというくらいの充実感でした

実は今年行きたい山は天候や休みの日程の関係で

まだまだ行けてないのですが、

その中でもどこかないかと考えたこのプラン、

結果最高!となりました指差し

 

 

 

 

まだ未踏の方は是非〜^^♪

 

 

 仙丈ヶ岳の花を一部ですがまとめてアップしておきます⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

 

 

 

 

 

 
 

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