白峰三山(奈良田〜・・・?) | ふみの山散歩

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丹沢をベースにウロウロしてます〜^^



どどど・ど~しよ~っ

とバス停の時刻表の前でボーゼンと突っ立っておりましたら

地元のガードマンの方が「どないしました警官?」と声をかけてくれ

事情を話しましたら

色々と知っている宿に電話をかけてくれたりしたのですが

どこも前述通り、「温泉宿」ということで

今の時間からは(料理の関係上)宿泊は無理との非情な通告ガクリ↓↓

「奈良田の里温泉温泉」へはバスがなければ

「歩くしかないね~」とこれまた非情な通告鼻血

おっちゃん、おっちゃん、おっちゃんのその車で

乗っけてっておくんなせえ涙2、との一言をぐっとこらえ

「わ・わかりまひた・・歩きますガクリ」と

仕方なく疲労困憊の足を引きづりながらトボトボと歩行開始

小雨が降ってきて

体を濡らしはじめ 泣きたくなる

ああ 非情だわ お空さん あなたまで・・・ぐすんるー

そして6時半頃「奈良田の里温泉温泉」に到着。

「まだお風呂入れますか?」と聞いてみたら

「7時までなら大丈夫おっけー!」

ああ 無情の宣告 7時って・・・

無理でしょーっ

「あのう ちなみにここから最寄りの身延駅へのバスの時間ですが」

「ああチッチ!! 終わってるよ!」

ああ これでもか の無情の宣告

「では どーやったら身延まで・・・顔に縦線?」

「タクシーだねー

ざっくりの計算でたぶん、2万円位の距離だった

どどど、どーしよょーっ

身延駅についてもまわりに宿があるかは保証できない、との助言を

頂き、それでもここらで野宿するよか駅での野宿の方がまだいいか

などと どっちもどっちの 自問自答・・・

「とりあえず 手段がないのでタクシー電話番号を教えて下さい」

と奈良田の里のおっちゃんに旦那ちゃんが聞いてるとき

はほとんどへたりこみそうになり

ストックに身を預けて90度にお辞儀するかたちでうなだれていた涙2

「ああ 私のバカ・・・」と涙もちょちょぎれんばかりの心で

そこへ温泉あがりのさっぱりしたおじさんが

出口を通り 「ありがとねー」っとおっちゃんに声かけて でてきた

ふと

見上げると

あのきらきら

グレーのおじさんだ

「あれ?どしたの?」

「じじじ・じつは・・・カクカクシカジカ で今タクシーを呼ぼうとガクリ

「えー!!!!!!!!!そんなのいいよ!乗せてあげるよチッチ!!」

「うっ。うううっ。おじさまさまさまさまぁぁぁぁぁああ~~~っ涙2

マンガのように飛び上がって抱きつきそうになりましたが

実際はそんな体力さえなく あり得ない奇跡きらきら

その場にへたり込みそうになりましたガクリきらきらきらきら

が それと同時に雨がいっきに強まってきてかさ

何はともあれおじさんの車まで走り 逃げ足

汚れた体のままのせてもらいましたるー

すると

おじさん 知り合いの方に電話してくれたりして

宿をあたってみてくれたりもした

あいにくそこもダメだったのですが

取りあえず駅まで行けるだけで ありがたくて仕方ない涙2

道中、なんと想像以上にこの奈良田の周辺が

いわゆる「何もない」=「山のみ」な風景にびっくりし

自分の下調べの甘さと温泉妄想の暴走に恥ずかしくなりました

おじさんは静岡の方だったので

「そうだ!富士宮のスーパー銭湯温泉なんかどう?」と

提案してくれた 「自宅に帰る途中だから」と。

「そこならお風呂も入れるし食事もとれるし寝ることもできるよ!」

ああ 神様きらきら おじさま ありがとうございます涙2きらきら

「お・お・お・お願いします・・・すみません本当にるー

おじさんは車をぶっ飛ばして走ってくれて

それでも2時間くらいはかかった

道中、車内で山の話をしたりして。

だけど名前も年齢も職業もお互い話さなかった

降りる前におじさんが

「先に言っとくけど お礼はいらないからね

私達は手の中に多いと受け取らないだろうな、と思い

5千円札を握りしめていたのだけど・・・見破られてた

降りる際にどうしても受け取ってほしいと言ったのだけど

受け取ってはくれずガクリ↓↓

ではせめてお礼のお手紙を書かせてもらいたいので住所を

と言っても教えてくれず

「山でまた会えたらそんときね今回の縁は運命だったんだよ!」

じゃ、きをつけて、またどこかの山で、と

さーっと車を出して行ってしまった

私達は深く深く深く深く頭を下げて車を見送った夜景涙2

そして

ボロ雑巾のように足をひきずりスーパー銭湯で受付をした



つづく