心に折り合いをつけてうまいことやる習慣

著者:中村恒子/奥田弘美

すばる舎 
インスタで見て、口コミも良かったことから購入。
すぐに読みたいなと思い、こちらは電子書籍で購入しました。


(エッセイなので評価は無しです)


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電球内容紹介
89歳の精神科医 中村恒子。今なお現役で働き続けているのは「患者さんに求められている」から。
彼女の生き方は「たんたん」に尽きる。余計な力が入っておらず、それでいて愛に溢れ、出会った人全てを元気にしてくれる不思議な言葉の力を持っている。
そんな中村氏の生き方を、同じく精神科医の奥田弘美氏が書き下ろし(聞き書き)。人生100年時代と言われる中で、生き急ぐことなく、力強く、自分らしさを失わずにいるにはどうすれば良いか。優しい語り口(関西弁)で教えてくれる本です。

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ゆめみる宝石感想
はじめは自己啓発本かなと思い読み始めたのですが、中村恒子先生が89年間、医師として、1人の女性として生きてきた中で経験したこと、感じたことを綴っているエッセイのような内容でした。
精神科医として働く中で、人の悩みは本当に人それぞれ。本人次第ではどうにもならないような問題、いくつもの問題が重なったとき、どうしたらいいのか。
それは、"現実と自分の気持ちとの間でどう折り合いをつけていくか"だと恒子先生はおっしゃっています。

折り合いって難しいですよね。私はこの本を読んで、最近ようやく折り合いをつけることの大切さを感じています。
20代の頃はとてもプライドが高く、折り合いなんてつけたら負けだと思っている完璧主義者でした。弱みは人に見せず、ストレスもいつも真正面から受け止めて、その生き方を貫いていけると思っていました。
自分がいつも正しいと思っていましたし、今考えるととても幼稚ですね驚き
でも生きていく中で、いろいろな壁にぶつかり、失敗し、時に心が折れそうだったり、誰しも人生ずっと順風満帆ではないのだと気付かされました。隣の芝は青く見えるけれど、今なら皆何らかの悩みを抱えて生きていることが分かります。
私がもしこの本を、20代の頃に読んでいたらあまり共感できなかっただろうなぁと思います。
挫折や苦い経験をし、このままではいけないのかもと自分自身で感じたからこそ身に染みる一冊です。
89年間生きてきた恒子先生の言葉には説得力があります。やはり年の功ってあるなーと。
でも本を読み進める中で、決して押し付けがましく感じることがなく、それが恒子先生の素敵なお人柄かなと思いました花

この本には恒子先生の実体験をもとに、人生を楽に生きられるヒントがたくさん詰まっています。
私のようにプライドが高かかったり、すべき思考で頭が凝り固まっているせいで「人生上手くいかないな、何でだろう悲しい」と悩んでいる方には是非一度手に取って頂きたい一冊です。