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fumika

AURA-SOMA / AEOS

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今週は雪が降らない日はないくらいに
降り積もった雪で辺り一面真っ白。

時折陽が射せば 厚く積もった雪の表面は
砂のような小さな宝石が散りばめられたかのように
キラキラキラと眩しく輝きます。

キレイ☆

ですが、ちょっとそこまでの外出でも
次の一歩を踏み出す足元を確認しながら歩かないと
つるり と滑ってしまったり
うっかり溝のような穴に足を踏み入れてしまったり・・・


そうはいっても 明日は立春。

こちらの春はまだまだ先
という心地ではありますが
時折顔を覗かせる太陽の光は
先月のそれよりもあたたかく

雪で覆われた木々の枝先の
胡麻粒くらいの紅色の蕾は
雪の影から外界を窺っているかのよう。

雪で覆い隠されて見えないものは多いけれど
植物界でも春に向けての準備は
確実に進んでいるのですね~


雪国での春を待ちわびる心地、堪能中。
この冬は東北地方の雪を眺めながら過ごしております。
ここ岩手県沿岸南部では 雪かきが必要なほどの積雪量はないものの
昨日も今日も今朝から舞って うっすら積もる純白の雪。

昨年から降り始めて
ここではもう珍しくもない雪。
年甲斐もなく雪が降るとウキウキ ルンルンしていた気持ちが
消失していることに気づいてしまいました。

でも

さすがに一面 ふかふかの真っ白な雪に覆われている景色には
心の底から歓びが溢れてきますが・・・。

fumika-雫石

昨年8月からこちらで暮らし、目に見える環境の変化は・・・

津波で潰された車やガードレールは
今日になっても所々で目に留まるものの 海から5キロ以上も
離れたところにあった瓦礫はほとんど片付けられています。

そして、津波で流されて何もなくなり
平地に整備された空き地スペースには
仮設店舗ができたり、震災前よりも規模を縮小し場所を変えて
オープンしたお店がぽつぽつと出来始めました。

昨年11月には、家の近所にケーキ屋さんがオープンしました。
店内に10人も入れば窮屈になりそうな小さなかわいらしいお店です。

ケーキのショーケースの後ろ側はガラス張りになっていて
お菓子の創作風景が見られます。

ケーキの創作はお父さんと娘さん、
レジはきっとお母さんだろうな・・・

そんな風に見受けられる(多分)家族経営のお店。

昨年、早速ケーキを買いに出かけました。
ケーキを選びお会計を済ませてお店を出る際には
創作場所にいらっしゃった(多分)ご主人と娘さんも
「ありがとうございました」

ガラス越しに軽く頭を下げて目で挨拶をしてくださいました。

そして、お店を出た瞬間、なんだかあたたかいものが
胸に込み上げてきて私の目には涙が溢れてきてしまいました。

後からわかったことですが、このお店「西洋菓子 ロレーヌ」さんは
震災前はもっと南側の海に近いほうに店舗を構えており
あの津波ですべて流されててしまったそうです。

その後、昨年11月に 場所を変えて再オープン。


このようなお店がけっこうあります。


先日は 同じように被災後お寿司屋さんを再オープンさせたご主人は

 まだまだ(お店を)できるような状態ではないけれど
 皆がお寿司を待っていてくれるから
 お店をすることで 皆のためになる、
 復興のお役に立てるから再開させた

とおっしゃっていました。


そういうお気持ちの方のお店へ入ると
無条件にあたたかい気持ちになって幸福になります。


でも、そういうお店ばかりではないのも確かです。
どんな形であれ、再オープンしたものの
まだまだ悲しみの中にいらっしゃる方も・・・。


今年は皆、明るく楽しい気持ちになれる瞬間が少しでも増えたらいいな
と思う新年の始まりです。
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                                       【秋田県 田沢湖】


                 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

雪の結晶2012年が皆さまにとって 心地よく希望の広がる一年でありますように雪の結晶
              

                 本年もよろしくお願いいたします。