7月の大峰山修行でお世話になった皆さまと雲取山登山へ行ってきました。

大峰山からかの帰りの新幹線を、関東在住の方々とご一緒させていただいた。
その際に、山の話しで盛り上がり、皆で雲取山へ登ろうという計画があがった。

自分としては雲取山は完全なるホーム、何十回と登った山である。
今年も鴨沢から2回、三峰から1回、石尾根から1回登っている。
しかし、すべて単独行の日帰り。
今回は9名で、鴨沢から雲取山荘泊で三峰に下山する。
大勢の登山そして、雲取山荘、楽しみである。

N班長は出張が入ってしまい、登山口の鴨沢まで車で行き、翌日も鴨沢へ下り車で帰宅されるとのこと。

今回の登山に不安を持たれている方も複数いらっしゃるようだったので、万一に備えたものを色々と持参し、万全を期す。

縦走用ザックでて行くこととした。

9時15分奥多摩集合であるが、自分は電車のダイア上、9時前に到着となる。
向かっているところで、3名のグループの到着が遅れるとの連絡が入る。
車でいらっしゃるN班長はその3名を青梅駅でピックアップするということになった。

自分は一足早く奥多摩駅へ到着。
普段、このエリアへは早朝車で向かうため、この時間の駅前の人の多さに驚いた。
遭難も発生しており、登山届の提出を求められた。

普段より提出しているので、届けを記入しながら皆さんの到着を待った。

全員集合しバス停へ。
長蛇の人・・・。
100人以上並んでいる。
これは絶対に乗れない・・・。
恐るべし、秋の奥多摩。

乗る予定のバスには乗れず、臨時便に何とか乗ることができた。

当然座れない。

バスの出発とほぼ同時に、Nさんより3名をピックし、奥多摩駅前を通過したとの連絡が入る。
結局、我々の方が遅い到着となってしまう。

行列を並び、混みこみのバスに揺られる。
前日40ｋｍジョグをしていたことも合わさり、登山口のある鴨沢バス停到着したときには既に疲労。

N班長が車で待っていてくれた。

既に小袖の駐車場は一杯でその手前に停めるとのこと。
そこまで車で運んでいただいた。

先着していた3名と合流しいよいよ登山開始。
出だしからのドタバタで登山開始時間が予定よりだいぶ遅れてしまった。

私が先頭を歩き、N班長が最後尾で行く。

小袖の駐車場を超え、少し行くと登山道に入る。
初めての方も予習してくださっているようで、分岐やポイントをよく知っている。

一方自分は、普段はトレーニングとして山頂まで一気に登る山であり、登っている割に休憩ポイントがイマイチ思いつかないということに、登り始めて気づいた。

廃屋の所が、開けていたと何となく記憶していたので、とりあえずは廃屋まで行きましょうということに。

鴨沢ルートはひたすら登りが続く。

最後は小さなナップダウンがある。
危険個所は少なく、雲取を最初に登りるには最も適したルートと言える。

この時間は宿泊登山者は登り、前泊者は下山してくる時間。
登る人、降りる人それぞれがそれなりに居る。
登り始めが遅くなってしまったものの、まだまだ沢山の人が登っており少し安心する。

天気はいい。
稜線に出たらきっと富士山が見えるだろう。
気温が上がってガスってこなければいいのだが。

昨日のジョグで足には多少疲労感が残っている。
荷物も大きくしているので、コースタイムより少し早いかなという位のペースで登る。
それ位が自分にとっても、メンバーさん達にとってもちょうどいいペースのようだ。

予定通り、廃屋の所が平たく開けていたのでそこで休憩。
まだみなさん余裕がありそうだ。
少し休んで出発。
N班長の法螺が鳴る。
雲取山で法螺を聞きながら登れるとは贅沢だ。

堂所着。
予定通り、コースタイムより若干早く来れている。
このまま行けば、出だしの遅れは取り戻せるだろう。
このペースで登れれば日没の心配は不要だろう。

この先から少し斜度が急になる。

広葉樹は色づいていて綺麗だ。

疲れちゃってふてくされている男の子とそのお母さんと抜きつ抜かれつ。
ふてくされながらも一生懸命登っていく男の子が何とも微笑ましく、皆で励ましながら登っていく。

休憩を挟みながら高度を上げていく。
休憩からの出発の度に法螺が鳴る。

七ツ石小屋を超え、水場で水分補給をする。
七ツ石山まではもう少し。

昼を過ぎているが、景色のいい七ツ石山で昼食にしたいのでもう一頑張り。

多少疲れが出て来た方も出始めている。
立ち休憩する回数を増やしながら登っていく。

木々の間から富士山が見える。
気温が上がって来た割に空気は澄んでいる。

富士が見えればあと少しだ。

七ツ石神社。

荒廃が年々進んでいる。
建て替えないのかなぁ。

そのすぐ先が七ツ石山。
1757ｍ、東京都で五番目の標高。

班長も到着。

各々昼食を摂り、記念撮影をし。

富士山も見え、雲取山までの稜線も綺麗に見える。

一方で、この先の道のりが見るので
「まだ先は長いなぁ・・・」との声。

さぁ出発。

遅れはほぼ取り戻したので、この先の稜線は気持ちよく歩ける。

せっかく登ってきたのだが、稜線を一気に下る。
そしてまた登り返し。

雲取山荘への巻き道もあるのだが、雲取山のピークを踏んでから山荘に向かうこととする。

キツイながらも、左側には山々、そして富士山が見えるため気分がいい。
少し歩いては足を止め富士を眺め。

いい天気で本当によかった。

鴨沢ルートのマスコット的存在、ダンシングツリー。

富士はいくら見ても見飽きない。

ヘリポートを過ぎる。
テントがぎっしり。
ヘリポート周辺は当然テント禁であるが、テン場大混雑で、そこかしこにテントが張られている。

来た道を振り返る。

知る人ぞ知る小雲取山にピークを踏む。

登山道脇にあるため、ほとんどの人は気づかずスルーしてしまう。
1937ｍ、東京都で3番目の標高。
因みに2番目は芋の木ドッケ、明日下山時に通過する山である。

山頂までの最後の登り。

お若いTさんがラストスパートで走り出す。

さすが、元気です！

抜きつ抜かれつしていた母子の、お子さんもそれを見て走り出す。
あれだけぐずっていたのに最後はたくましいな。

自分もペースアップしって登る。

山梨県側山頂を経由して東京都側山頂へ。

山頂には沢山の人。
2017.1ｍ、東京都最高峰。

本日の目的の一つは「2017.1」の写真を撮ることでもある。
来年の年賀状に最適なのだ。

風が冷たくなってきた。
もう少しで日没だ。

せっかくなので陽が沈むところを見てから山荘へ下ることにする。
山々に沈んでいく夕日を眺める。

雲取山荘は山頂から三峰側に少しくだった所にある。

陽が落ちると、どんどん暗くなる。
ライトを出そうか悩むが、なんとか暗くなる前に山荘に到着。

9名で10畳の部屋。

まずは乾杯。
自分も缶ビール1本だけ頂く。

そして夕食。
噂のハンバーグ！

美味しい食事だ。

今日は山荘は満員で、食事は4ローテーションとのこと。
長居しないでくださいと案内される。

席がほぼ埋まったところでさきほどの母子がやってきた。
母子一緒に座れる席がないようで、少年が我々のテーブルへ。
この少年とはご縁があるようで横、前に座ったメンバーさん達が少年に色々話しかける。
結構いろいろな山に登っているようで、登ったことのある山の話しをしている。
「来年は大峰山ですかね(笑)」との声も。

食事を済ませ、部屋でもう少し飲み（自分は水）み、布団を敷く。
トイレ、水場は外なので、外に出て歯を磨きトイレを済ませる。
星が綺麗だ。
これならきっと明日はご来光が拝めるだろう。

9時消灯であるが、8時過ぎには電気を消す。

（つづく）

16.11.05-06雲取山①