今日は映画「マネーボール」を観たので、あらすじと感想を書きます。
実話をベースにしていて、野球を知らない人でも楽しめる作品でした。
※ここからネタバレを含みます
ストーリーの中心人物はオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーン。資金力のある球団に優秀な選手を引き抜かれ、チームはどんどん弱体化してしまいます。
「このままでは勝てない」
そこでビリー・ビーンは、従来の感覚や経験則とは違った方法で選手を評価しようとします。そこで出会ったのがピーター。数字や統計で選手を評価する「セイバーメトリクス理論」を持ち込んだ人物です。
周囲からは否定され続けますが、2人は信じて補強を進めます。見た目や印象よりも、出塁率や特定の状況で能力を発揮するかどうか。埋もれていた選手を次々に獲得し、チーム改革が始まります。
しかし監督は納得せず、選手の起用をめぐって衝突します。数字では割り切れない現場の感情やプライドがぶつかり、チームはバラバラになりそうでした。
それでも戦術は徐々に成果を見せ、アスレチックスは連勝を重ねて上位争いへ。
けれども…
結局ワールドシリーズ制覇は叶わず、あと一歩で敗退してしまいます。悲しさよりも、現実の厳しさが胸に残る展開でした。
さらにビリー・ビーンは資金力のあるレッドソックスから破格のオファーを受けます。しかし過去にお金で判断を間違った経験があったため拒否。
翌年レッドソックスは統計理論を導入してワールドシリーズ制覇。
映画の余韻がすごいです。
自分が観て感じたのは、数字の裏にある人間ドラマでした。正しさが伝わらない苦しさ、信じ続ける覚悟。スポーツ映画というより人生映画に近い作品です。
「マネーボール」をまだ観ていない方はぜひ。
感情より数字、数字より信念。そんな言葉が浮かんでくる映画でした。

