人には、それぞれ興味関心、いわゆるinterestが、どのような分野・ジャンルに向いているのか?というのが、当然のことながら、分かれてくるのだけれども、ある一つの物事・分野に関して、異常なほどのこだわりと、interestを見せるというパターンだけではなく、次から次へと、自分の興味関心ごとが移り替わっていって、その熱量(passion)を割くことができるエネルギーの総量というのも、一人の人間として、使える時間もさることながら、活動できるエネルギーの総量というのも限られてくる以上、自分がある程度、ピンと来たジャンルの深掘りをしていきたい!という欲求があるのは、当然のことだとは思う。これが発展して、趣味でやっていたことがプロレベルに到達し、やりたいこと、いわゆる趣味が仕事になる...というケースは、そこまで多くはないにしても、現実にはそれなりに、そのようなケース(事例)があるにはある。この趣味と仕事の一体化(仕事を趣味にするかor趣味を仕事にするか)というのは、能力云々の問題もあるにはあるのだが、それ以上に、passion(情熱)を持って、仕事に取り組んでいけるかどうかに、非常に密接に関わってくるという点において、見逃すことができないfactor(要素)だと言うことができるだろう。

 では、このpassionの総量(quantitiy)が、通常、「ノルマとしての仕事」ではなく、「趣味としての仕事」いわゆる「趣味と仕事の一体化」に成功した人となっている場合、quantitiyがどうなるのか?と、問われれば、人によっては、やりこみ要素満載のゲームに対して、攻略法を自力で探して、(誰にも言われなくても、)やりこんでいるかのように、仕事をこなせる確率(可能性)が、圧倒的に高くなることから、好きこそものの上手なれではないけれども、「自然なエネルギーの循環プロセス」の一環として、仕事に対するエネルギーやpassionを割いていくことができるからこそ、常に安定したコンディションをそれなりに自分のものにできる...というのは、あながち、間違った(穿った)見方ではない...と言うことができるのかもしれない。

 しかしながら、そうはわかっていても、なかなか、自分のinterestに適した(suitableな)ポジションというのを見つけられない、あるいは、見つけること自体はできたけれども、競争倍率が高すぎて、今の自分(あなた)にとっては、書類選考を通過することすら覚束ない...といった現実に直面している人たちが、その大多数を占めるのではないだろうか。実際、僕も、本来的に最も学習したかった資格試験というのは、中小企業診断士であっただろうし、最も、学問的に興味関心があった(interestがあった)学問分野というのは、会計学ではなく心理学だったという背景もある。しかし、KIYOラーニングという格安のオンライン講座で、中小企業診断士講座を、いざ実際に受講してみると、どうもそこまで引き込まれないというか、そこまで楽しい!と思えるような感覚が湧いてこずに、33%ぐらい視聴したり、問題を解いてみたりしてみた後で、ほったらかしになってしまったりとか、大学在学中、一般教養として学ぶ心理学Bというものを履修してみたはいいけど、目の眼球運動に関することなど、僕が本来的に学びたい心理学とは一線を画していて、「これが一体、何の役に立つのだろう?」という疑問を抱きながら、履修をしていたという事実を踏まえると、「仕事」ではなく、「勉強(学習)」ですら、自分が、本来的に一番、やりたかったことを仮に、若いうちに貫いたとしても、もしかしたら、逆に後悔する可能性すらありそうだ...ということを、これまでの学習経験からrealize(実感)したというのが、正直なところだろう。これが仮に、KIYOラーニングではなく、TACの中小企業診断士講座であったり、専修大学の一般教養としての心理学Bではなく、横須賀市民大学の生活の心理学講座であったりしたならばどうか?と、問われたら、それは楽しい!と感じることができるだろうなと、推測することができる。(横須賀市民大学の心理学講座は実際に受講したし、TACの税理士講座も受講した経験があることから、おそらく、中小企業診断士講座のほうも、それなりに楽しく学べる可能性が高いと類推している。)言うなれば、教える側の講師と教材次第だと言うことができるだろう。

 そして、これと似たようなことが、「仕事」においても、言えるのかなと思っていて、例えば、同じ「経理」のポジションであったとしても、「力を発揮している」であったり、「楽しく業務をこなせている」であったり...といった部分が、言葉の上では、同じ「経理」のポジションの「経理業務」であるにも関わらず、一方では、地獄のような経験であったりしたものが、もう一方では、ワクワク感を伴うかのような作業に従事することができていたりする...といったことが、実際、僕にもあったことを考えると、他の「営業」や「人事」、「システムエンジニア」などでも、同じようなことが言える可能性が極めて高い...と言うことができるはずだ。もちろん、年齢を重ねるにつれて、業務の習熟などもimprovement(上達・改善)していくことから、一概に、この「業務」を「因数分解」したその要素の組み合わせのみで、推し量ることはできないのかもしれないけれども、日本語の名称の上では、同じ名前であったとしても、より自分にsuitable(適した)なポジションというのがあるということが、経験上、わかっている以上、そこの業務性質には、当然のことながら、こだわっていくことにはなる。あるいは、経理業務の因数分解した「要素の組み合わせ」と、類似した「要素の組み合わせ」が、別のポジション、例えば、コンサルアシスタントや、データサイエンティストなどでも、実現可能だと思えた場合には、日本語の名称の上での「ポジション名」にこだわっていく必要も、どこまであるのかは、はっきり言って、不明瞭になってくると言わざるを得ない。こうした業務性質の選び抜き方というのが、passion(情熱)を、適切に発散させていくうえにおいて、かなり重要な気がしている。