「気が向く」という状態が継続しやすいアクティビティ(活動)というのは、言い換えれば、「その作業の自由度がきく」作業で、かつ、「プレッシャーがかからない」ような、趣味に近い形のアクティビティ(活動)だと、言うことができないだろうか。そういった意味合いにおいて、残念ながら、「仕事」というのは、どうしても、その性質上、「気が向きやすい」という性質を有しているとは言い難い側面があるというのは、一つの事実なんだろうな...と、最近、つくづく思う。つまり、自分の「思うように」、話したり、書いたりしているだけではダメだという点において、仕事が趣味(仮にプロレベルの趣味であったとしても)よりもdisadvantage(欠点)を有していると、どうしても解釈せざるを得ないのかもしれない。

 このことは、英語学習などにおいても、同じようなことが言えると思っていて、例えば、仕事で使うための英語として、TOEIC600点以上を取得するであったり、ビジネス英会話を習得する...であったりといったアクティビティは、結局、この「思うように」書いたり、読んだり、話したりすることができないといった点において、ある意味で、大きなストレスを抱えてしまうことにつながりかねない側面がある。それを、いわゆる「勉強」なんだから、「仕事」よりは楽勝でしょ...というのは、正直、ちょっと違うと思っていて、これが、いわゆる趣味や社交の場で活用するための学習として捉える「日常英会話」でかつ、ある程度、自由に話したり、書いたりできる...といった場合においては、たしかに、「仕事」よりも圧倒的に楽勝だと言い切ることができるとは思うのだけれども、仕事と実務をリンクさせるための税理士試験の学習であったり、TOEICの学習であったりとなってしまうと、正直、それは本人(あなた)にとって、仕事に近しいような、ある意味での「窮屈さ」を感じさせるようなアクティビティになってしまう人が正直、多いのではないかな?と、これまでの自信の経験上からも、そのように思ったりもしている。

 このようなブログも、正直、一種の「義務感」のようなもので、「一日○件のブログを仕上げなければいけない」のように、まるで、営業のノルマのように捉えてしまったら、それは当然、(たとえ趣味であったとしても、)楽しくなくなってしまうし、「自己表現」や「自己開示」の一環だという意識や認識も、当然のことながら、少なくなってしまうことだろう。スポーツでもなんでもそうなんだけど、この「義務感」に突き動かされて、やるようなアクティビティに陥ってしまうと、たとえ、趣味であったとしても、そのアクティビティは「楽しむ」ことが、出来なくなってしまうという結果に、つながりかねないリスクがあるはずだ。
 前述の「英会話」についても、テキストを読んでいく...といったような、自由英作文のような要素がない形でのオンライン英会話は、正直、全然、楽しくないし、会話していても、全然、会話している気がしない...つまり、全然、楽しめていない。これと同じように、同じブログを書くの一つとっても、どこかの記事を引っ張ってきて、その記事をもとに自分なりの意見を述べるのならいいのだけれども、まるで、「その記事を書き写す」かのように行うブログ執筆活動というのは、おそらく、全然、面白くないはずだ。ここに、「自由英作文」のような自由度が加わってこそ、「日本語で文章を書く」ということそれ自体が、少しずつ、楽しくなってくる要素が含まれていると言えるし、実際問題、仕事における楽しさを感じる瞬間、瞬間というのも、このような「自由英作文」をきっちりと仕上げた時のような体験と、似通ったようなfactor(要素)が、ふんだんにあるのではないだろうか。したがって、「英語」そのものに対するマインドを、あくまでも「ポジティブ」に持っていきたい!というのが、主目的であるのであれば、それはTOEICではなく、むしろ、日常英会話を楽しめるようになることだと言うことができると思う。言うなれば、好きな曲を歌いこなせるようになった時の感覚と少し似ているのかもしれない。

 なぜ、僕がこの「楽しむ」ということにこだわるのかと言えば、結局、このこと(楽しむこと)が、メンタルのコンディションに直接ないしは、間接的に密接に関わってくるはずだ...という仮説を持っているからだ。YOUTUBER専業のようになってしまっては、何かバズるネタを考えなきゃ...といったことに、常に頭を働かせなければならず、これはこれで辛いものがあるが、単なる趣味として、YOUTUBEを発信している人にとっては、YOUTUBEを配信することそれ自体が、自己表現かつ自己開示であり、それと同時に、ストレス発散にもつながっていると思われる。だからこそ、仕事が終わった後の編集作業や、休みの日に動画撮影をするなど、一見すると、ストレスになっちゃうんじゃないの?と、思われるようなことが、実は、本人にとっては、むしろ、ストレス発散につながっている。そして、情報を共有でき、自己効力感(誰かの役に立っていることで、自分にも価値があるんだ...と、結果として、自己肯定感の向上にもつながっていくという概念)の改善・向上にもつながっていく...という正(プラス)のループを回すことができる。ブログやYOUTUBEや、英会話がuseful(有用)なのは、むしろ、こっちのほうのeffect(効果・効能)なのではないだろうか。