大変革の時代の自己ブランディングの重要性⑦ 言葉の重要性 | えぇじゃないか。。の五穀豊穣記

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食は生活そのもので、私たちの伝統とも深く結びついています。
本ブログでは生活の基盤である「食」を大きなコンセプトとし、
それに関連する歴史的背景や社会情勢など独自の視点を織り込み、
少しでも面白い記事が書ければと思います。


みなさん こんにちは 奥川です。

シリーズ7回目ですが、今回は「言葉の重要性」についてです。

「自己ブランディング」といっても何を武器にするかというジャンル決めと人に知ってもらうための表現方法は多種多様です。表現方法には「スキル」や「テクニック」も含まれてきます。
しかし、そうした技術的な段階へ移行する前に、まず押さえておきたい点があります。

時代の潮流として、「モノ中心の経済」から「アイデアや知識中心の経済」への転換がさらに進むと言われています。私も同感です。
知識産業はモノを扱う産業に比べてまだまだマーケット規模は小さく、より多くの人の生活を支えているのもモノを扱う会社や産業です。しかし年を追うごとに知識産業のマーケット規模が確実に大きくなっていきます。

理由はいろいろありますが、大きいのは、
①欲しいものがほぼ満たされ、これといって欲しいものがない。昔で言うテレビや車などの発明品。
②かつてのハイテク商品もグローバル化でコモディティ化し、付加価値をつけるのが難しくなった。
③デジタル技術の本格的な普及
④世の中の人口構成の変化、です。

④は小さい頃からデジタル技術に触れてきた世代の相対的な増加、ということです。
この世代はインターネット上の色々な優れたサービスを無料で利用することに慣れており、全体的に見ると消費に対する見方がシビアになっていくと思われます。

モノ中心の経済でも、知識中心の経済でも基本は他者との差別化をしてそれに応じた価格をつけることにより成り立ちます。それがブランディングです。
ここで、「モノ」とは目に見えるモノ全てですから比較的わかりやすいです。
車やテレビを売り買いします。

では知識産業とは何かというと、細かく言えばサービス業全て、少し偏った例ですが、通訳、金融、アート、作家、セミナー講師・・・etc。もちろんまだまだ他にあります。

こういった知識産業の職業でブランディングし、他者と差別化してきちんと収益に結びつけていくためにぜひとも意識しなくてはいけないポイントが今回の記事のテーマです。
つまりそれが言葉です。
知識産業で扱われる商品はそのほとんどが目に見える実態のない「サービス」です。
「目に見えないサービスをお金に換える」時に売り手と買い手を媒介しているのが「言葉」なんです。一瞬あたり前だと思いますが、言葉であればあなたも含めて大多数の日本人が読み書きすることができます。しゃべろうと思えばかなりの時間しゃべり続けることができるでしょうし、何でもよければかなり長い文章もかけるはずです。

つまり、今の時代の潮流は私たちが普段無意識に使っている「言葉」という人間の発明品をどう扱うか、ということが多くの人たちの実際の生活により大きな影響を与えやすくなっている、ということです。

もともと「言葉」というのは人間の思考を具体化したものですから、パワーがあります。
思考が言葉になった時点でレバレッジが効いていると言えます。
よって言葉をうまく使うことによって何かを実現しやすくなります。
一方で「口は災いのもと」と昔から言うように諸刃の剣にもなります。
言葉は昔から重要なのですが、知識産業の占めるウェートが増えるにつれて、ますますその重要性も増していきます。

これは今後どの職業を選ぶにしても同じ前提となります。
言葉を効果的にコントロールすることによって自分のブランディングに取り込む必要があります。
言い方を変えると、売り込む時に言葉が必要なのです。
知識産業とは言葉を売るということです。

すでにほとんどの方が「言葉」という武器を持っています。
あとはその重要性をもう一度意識し、より自分らしい言葉を選ぶことが良い結果につながります。

日々の生活の中でも、自分の心の声に耳を傾ける勇気を身につけたいものです。