あれから11年。

この11年、あっという間だった。


あの日、生後5ヶ月の三男と買い物に行って帰宅して、荷物を玄関に置いて、三男の所へ行こうと車の前に行った時、地震がきた。

三男が乗る車のボンネットを必死で押さえた。

揺れが収まると隣のおじさんが飛び出して来た。

「すごかったな!大丈夫だったか?」

「そうだ!NHK!」

ぐっすり寝ている三男をチャイルドシートからおろし、家の中に。

テレビをつけると東北の方でかなり揺れて被害が出ているとの事。

しばらく観ていたけど、ガソリンを入れて、学童と保育園にお迎えに行かなくちゃ!と再び三男と家を出た。

帰宅してからも余震が続くので、長男と次男に自転車のヘルメットをかぶせた。

テレビに釘付けだった。

宮城県気仙沼市出身の夫。

義父が一人暮らしをしている。

夫の叔父や叔母も暮らしている。

各地に大きな津波が押し寄せる映像が流れる。

「早く逃げてー!」

テレビ越しでは声は届かないけど

叫ばずにはいられなかった。


自然災害は仕方がない。

災害に備えて、

災害が起きた時に知識を持った行動をする。


街を壊し、命を奪う。

今起きているこれは、自然災害じゃない。


顔も名前も知らないけれど、

恐ろしい事態に直面している沢山の人を想うと

涙が出ます。


神さまってやっぱり居ないのかな。


でも神さま、みんなをお守りください。

アーメン。