皆さんは「ステンカラージン」という歌をご存じですか。ボニージャックスとかダークダックス等が歌ったロシア民謡として知られるようになっています。

私もウン十年前中学校の音楽の時間に習いました。その時はペルシャの姫のこととかは全く無くて、のちほど聞いたボニージャックスなどの歌唱で、ペルシャの姫のことを知りました。

ただそれでも3番の「ドンコサックの群れに今わくそしり 奢れる姫なり飢うるは我ら」から4番の「さめしやステンカラージン 眉根ぞかなし」との関係がよくわかりませんでした。

 

ところがインターネットで検索した「ステンカ・ラージンの歌詞」から「メールマガジン No.48 ステンカ・ラージンの歌」で藤田さんと思われる方が、3番と4番の間に 省略された2節があるということで、その詳細を書かれています。詳細は上記で検索してください。

要するにペルシャの姫にうつつを抜かしているステンカラージンを部下たちがそしっているのを知った本人が 姫をヴォルガの流れに投げ込んだという悲劇があったということです。

そのことを歌詞として歌うことはホームソングとして歌っているコーラスグループにはふさわしくないということで レコードとか放送では省略されたのだろうと思われます。

 

また上記記述によれば ステンカラージンは粗野で冷酷な人間として表現されていますが、

私の独断で行けば少なくとも姫を愛していただろう、だから部下にそしられた、と思いたい。またこのままでは姫に全く救いがなくて哀れだと思い、3番の後に次の節をつけ、カラオケなどで歌っています。

 「さかまくヴォルガよ 愛しき姫よ いずくの里にて なれにまみえむ」

 

なお中学校で習った歌詞の2番は 「ペルシャを制してステンカラージン帰る うつつに華やぐ宴が流る」でした。ペルシャ姫の略奪とか流れに投げ込むなどは 中学生に教えられるものでもなく、歌詞を改変していたのでしょう。