随分と眠り込んでしまった。
長い間、
夢の世界を彷徨っていた。
朦朧として、
辺りを見渡せば、
世の中がひっくり返っていた。
世捨てられ人でも、
まさか素知らぬ振りはできまい。
しがらみから抜け出したはずなのに、
世の浮かれた喧噪に心がざわめいている。
放下著
そんなものは捨ててしまえ。
墨衣を着た人が喝破していた。
その言を、
何を勘違いしたのか、
とある川の草むらに家具などを投げ捨てる輩がいる。
ある日、
野鯉の主に勝負を挑んだ日、
ベッドや布団などが釣り座に放り投げられていた。
その日、
偉丈夫の友と善行をしたのだが、
これまでの悪行が祟っているのか釣果は坊主。
善人の振りをした偽善者は、
また独り座して我が身を眺めてみることにしよう。
それでは、また・・・。













