吹き出物でお悩みのご相談。

皮膚科で塗り薬や漢方薬を処方されたが、あまり改善が感じられないため、根本からの体質改善を目的にご来店。

お話を伺ってみると、便秘症で口の渇きはあり。頻尿で夜間尿もあるとのこと。

顔の吹き出物は頬から顎の辺りにかけてあり、ところどころ少し黒ずんでいる。一つがなくなったらまた新しいのが出来てきて常にある程度の数はあるとのこと。

頻尿で夜間尿もあるということなので、中医学的には腎陽虚も考えられるが、便秘や口渇がそれに当てはまらない。

傷寒論の２４７条に「趺陽脈浮而濇、浮則胃気強、濇則小便数。浮濇相搏、大便則鞕、其脾為約、麻子仁丸主之」

とあり、脾は胃の為に津液を巡らせるのだが、胃熱のため巡らせることが出来ず、大腸は渇き、胃熱が膀胱の機能を圧迫して小便が頻回に出るという病態に麻子仁丸を服用する。

今回は口渇や顔面の吹き出物ということで、胃熱を冷まし、全体的なベクトルを下のほうに変えていくことを目的に大柴胡湯を主体とした漢方薬をご用意しました。

2週間服用され、便通がついたのと新しい吹き出物が出なくなってきた。更に頻尿と夜間尿が改善されたとのご報告。

もうしばらく、服用を続けていただき、胃熱の勢いが弱まってくれば、吹き出物もだんだんと減ってくると思われます。

大阪市福島区福島5-10-3

平日9時～19時（土曜のみ15時まで）

ニキビ（吹き出物）のご相談