GWはヒマなので久々に『昔話』を書きたいと思いますべーっだ!

※相変わらず、長い文になっております。


何事も、人気がある方が負けると相手を悪者扱いする傾向がありますが、競馬でもそういう図式になることがよくあります。


近年で有名なヒール役としては、やはり佐藤哲三とタップダンスシチーでしょうね。


タップダンスシチーは舌が半分無かったそうです。

調教で躓き、舌を切る重傷に見舞われましたが、奇跡的に競走馬として活躍できた、言わば「持ってる」馬でした。
(私は調教で暴れたため噛んだ、と聞いてましたがwikiでは違う内容が書かれています)


そんなタップは激しい気性を逃げ・先行という脚質転換によりどんどん才能を開花させていきます。

ちなみに私はオープン前からこの馬に注目していました。
何故かというと中京の2500mで2分31秒というレコードを持っていたからです。

「レコ駆けした馬はどこかで変わる」

(これはのちのメイショウサムソンに繋がっていきます)


朝日チャレンジカップも自身2回目のレコード勝ちで一気にG1有馬記念へ。

この有馬記念ではタップダンスシチーが何故か人気がなさ過ぎで、「チャンス!」と。
※朝日杯後2連続3着だったからで勝てないと思われたのでしょう


有馬記念は今では常識ですが先行有利なのは明かで、1人気ファインモーションとの兼ね合いだけ。

とはいえ、ファインの他に世間的に勝つべき馬はシンボリクリスエス、ジャングルポケット、ヒシミラクル、ナリタトップロード、エアシャカールなどが出走していたため完敗しても仕方がないでしょう。


…話はそれますが、私はこの年、秋以降の馬券成績は散々でした。


「タップから買ってだめなら当分競馬はやめよう」

そう思っていました。


しかも有馬当日は休日出勤(サービス出社)。
もちろん当時はPATなんか加入しているわけもなく、馬券を買いに行くなら一度会社を抜け出さなければならず。。


「どうせ外れるだろうし、買わないでいいか」

そう何度も思いましたが、ファインモーションが(気性の若さから)どうもぶっ飛びそうな予感があったので、昼休みにタクシーで買いに行きました。


レースは会社にいたため見られず。

しかし、夕方、聞いていたラジオのニュースから「1番人気のファインモーションは●着に沈み・・・勝ったのはシンボリクリスエス」というニュースが小さく聞こえたので「これは。。。来たかも!」と。

後はあえて確認せず、家に帰って競馬ダイジェストで確認すると、やはりシンボリクリスエスの2着にひらめき電球


この年は、三連複が導入されたばかりで、私はまだ馬連主体で馬券購入しており、馬連140倍を1000円と、3着のコイントスも人気がなさ過ぎなのでワイドを1000円買い、60倍を的中することが出来ました。
ただ、三連複は400倍もついており、40万儲かったはずが20万とまさに嬉しさ半減だった記憶があります(でも、予想としては会心だったので満足感はありました)。
今だったら三連複メインなのですが、そういうものですね。



そしてこの有馬記念で思わぬ騒ぎが。

タップダンスシチーと佐藤哲三はファインモーションを潰したとバッシングされたのです。

私などからしたら、3コーナーから勝ちにいったスーパー好騎乗なのに、なんでそんなことになっているのか理解が出来ませんでした。
ま、ファインモーション人気は凄かったので仕方がなかったのですが。。


「頑張れテツゾー!」


そう思い、タップをますます応援することに。


その後、勝ちを続けるにつれて世間もだんだん人気になったタップダンスシチー。
現金なものです(笑)

もちろん歳を重ねるごとに馬体も見るからに素晴らしく、パフォーマンスが上がったので、当たり前ですけれど。


重馬場の府中でぶっち切ったジャパンカップは圧巻でした。

そのあと、JCを「なめてた」とばかりに本気仕上げのシンボリクリスエスに有馬記念でボコボコにされドクロ

でも、それも含めてのタップ。


翌年、佐藤哲三のあまりにも早すぎる仕掛けを馬がカバーし宝塚記念制覇(笑)
※コメントで早仕掛けを認めている

凱旋門賞まで出走とクラブの会員さんは素晴らしい体験をしたんだろうな~と、ひと口馬券に憧れを抱いた馬でもありました。

血統的にもたいへん個性的な血統だそうなので、ぜひ良い馬を輩出して欲しいと思います。



●タップダンスシチー

父・プレザントタップ
母・オールダンス

42戦12勝

・ジャパンカップ(G1)
・宝塚記念(G1)
・金鯱賞(G2) 2003~5、3年連続優勝
・京都大賞典(G2)
・朝日チャレンジカップ(G3)