※長文です


先日ウマトモと飲んでいた時。

みんなが若くて昔の馬の事を予想以上に知らず、ショックでした。

う~ん、ジェネレ-ションギャップ!


私なんか見た事はないくせにキーストンとかマルゼンスキーの話は知ってますけどねぇ。

なんかそんな事があると、だんだん話したくなるのはオヤジな性格。


ということで、昔の思い出の馬をコツコツと書いていきたいと思います。


競馬って人生だ!


そう思うのは、馬の思い出と共にその当時の思い出も一緒になって覚えているから(ほとんど苦い経験ですが)。

名馬じゃなくたっていいじゃないか!と思うのです。
といいつつ今回はG1ホースですが(笑)




タケノベルベットという馬は、いろんな意味でよく覚えています。

1992年のことです。
当時私は社会人になりたてで、ただただ忙しくしていました。
会社は業績が上げ潮で、安月給なのにキツイ残業。


風呂につかりながら寝てしまい溺れかけた事も、煙草を吸いながら寝てしまい、気付いたら膝が燃えていた事などはいい思い出です。

その頃、付き合っていた彼女がおり、土日に会うのが超めんどくせ~!と。

ぶっちゃけると、付き合ったのは軽はずみでして、ちょっと自分の中では冷めていたのです。

ただ、若いのでするこた~したい(照)


毎週金曜23時に待ち合わせしてどっかでご飯を食べ、そのままホ○ルへ、というのがパターンでした。


当時私はプロ野球ニュース(現スポルト)を見て、その日の野球の試合をチェックしないと気が済まない野球バカでした。(最近は少しマシです)

なので、彼女を先に風呂に入れさせ、私はその間ずっとテレビ。

大人ビデオよりもナイター情報(^_^;)

見終わったら、なんやかんやしてスグ寝る。。

そして朝になると、もう気分は競馬です。


もちろん彼女は土曜日はべったりデートしたいはずですが、私はいかに彼女を振り切って競馬(またはアレジン)をするかを考えます(汗)


いつものパターンで一泊したある朝、チェックアウトした後の喫茶店で「しんどいから帰るわ」と言ってなんとか彼女を説得しながらスポーツ紙の競馬のページで番組をチェック。

すると一頭の900万下の馬の名前が気になります。


タケノベルベット。


※やっと登場しました(笑)


いい名前!


確か当時は『ベルベットな泡立ち』というコピーで売っていたビールのCMもあり、ベルベットはキーワードでしたので尚更だったかも知れません。

いいなと思ったのですが、彼女を振り切ることが出来ず競馬は断念。


あとでレース結果を電話で調べたら(当時は電話サービスで結果を聞いていた)シクレノングルーム(5人気)をクビ差かわし1着になっていたではないですか。

ベルベットは3番人気だったので馬連3500円の高配当でした。
ちなみにシクレノンは武豊。
5番人気の武なら昔はまず買っていたのでショックでした。


そして、秋。


エリザベス女王杯に抽選で転がり込んで来た馬がいました。

タケノベルベットです。

エルカーサリバーが1人気、私が好きなアドラーブルとニシノフラワーは5人気・6人気。
…と、好きな馬が多く、タイコサージュ、ワンモアラブウェイ、メゾンブランシュなど好きな穴馬も買いたい。

さすがに「抽選馬のタケノベルベットは要らないな~!」とカット。

普通は常識的に無理ですから、と。


すると17番人気のベルベットは2人気のメジロカンムリをなんと3馬身千切って快勝(泣)


うお~!やっぱフジタか~!

当時好きな騎手であった若手(笑)藤田がやりおりました。。
※調べたら彼の初G1勝利だそうです。

当時は馬単や三連複の発売はなく(3着はニシノフラワー)、万馬券が珍しい時代の馬連7万馬券でしたからまあ世間はビックリしましたね。。

それにしても、丁度彼女と別れた直後だっただけに、「あの時のタケノベルベットだしなにかの縁で!」なんて感じで買っておけば良かったなぁと今でも思い出します。

当時の窓口は1点500円か1000円縛りだったため、買っていれば最低35万円也。

安い給料だし当時は相当ショックでした。


ただメジロカンムリは当時の私としては無理ですが。
何と言っても「牝馬になんてダサい名前つけてんねん!」て思ってましたからね(笑)

まあそれを言い出したら、牝馬に「リュウホウ」ってどうなんだ!ですけれど。。

ベルベットとは『ビロードの異称。日本では主として絹製のものをさすことが多い。』だそうです。

なるほど、絹のような泡立ちか・・ってそっち?

その後、大した成績を残すことなく引退。

ちなみにベルベットの産駒は、、、ま~走らないです(笑)

あの時の激走はきっと自分に儲けさせる為に走ったのでしょう。
違うけど。。

でも、そういうタイミングだったなぁ。