よくミルト・デブーロです。
最近一部に人気?火事場シリーズ![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
今回はおたふくソースな時代?の攻略本の話です。
お時間がある時に是非!
ある日、久しぶりに友人Kから電話がかかってきた。
「久しぶり!急やけど今週競馬いかへん?」
という事ではじめて阪神競馬場に行った時の話。
まだ阪神大震災の前だった。
平日の仕事の激務と初めての仁川で、阪神競馬場に付いたのはお昼前。
ケータイ電話もない時代にうまく待ち合わせに成功できたのは奇跡。
「ゴメン、遅れた」
「いやいや。」
とご機嫌。
…彼の手元を見ると何やら冊子が…
「あ、これ?攻略本。これで今40くらい勝ってるで」
寝起きの頭にイキナリの展開。
40万円とか攻略本とか。
しかもなかなか手を出しづらい、ほんまもんの攻略本ではないか。
ちょうどお昼なので障害レースの間、奢ってもらったカレーライスを食べながら彼の話を聞く。
その攻略本・券王(仮名)はその頃よく雑誌広告を週刊誌に載せていたが、まさか身近に買う奴がいるとは…
その「券王」というキットは簡単に言うとデータ集のようなものだった。
例えば「3歳500万クラス芝1200m、9頭立て」ならこういった傾向だからこの4点を買え!というもの。
馬連対応したてだったような。
確かに傾向とかは参考になるとはいえ、こんなもん4万円で買うなよ…怪し過ぎるわっ!と心の中で思うも…
(注記・この頃は単複馬連までしかありません。またケータイもネットもなく、予想はアンドリュー・ベイヤーより大川慶次郎。大卒初任給は18万円強弱の時代でした
)
この券王、データを毎年更新する為に毎年買い替えなければならないスグレモノ![むっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/146.gif)
ユーザー泣かせやん。
まあとはいえ、鉄火場好きの私、ポテンシャルは興味あります。
実際当たるのかどうか見てやろうじゃないか。
午後になり後半戦を戦うが、「券王」は豪拳ならぬ豪券を一切見せず、あっという間にメインレースに。
私は持ってきた2万円が無くなりかけていて選択を迫られていました。
12Rに買いたい穴馬がいるけれどメインを買えば最終は買えなくなる。
今なら多分メインレースはパスするでしょう。
しかし若かった私はメインレースで勝負し、そして破れました。
一方「券王」もサッパリ当たらずだったよう。
最終レース前に、私はKに「金無くなったから最終レースはヤメるわ」と伝え、リタイア宣言。
すると彼も「オレもちょっとだけ買うわ。買ったら帰ろうか」と落ち込んだ感じ。
その後衝撃の一言が!
「なんかいい馬いる?」
なんともう券王を放棄ですかっ![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
私は当初買うはずだった穴馬をすすめましたが、「まだ多少勝っているやろうから、あまりたくさん買わない方がいいで」とアドレス。
するとKは軽く頷き買いに行きました。
そして彼が何を買ったか判らず電車に乗り…
負けた日の帰り道の切なさを噛み締めながら、たいした会話もなく地元に到着すると、彼が切り出しました。
「一応的中してるか確認しに行っていい?」
夜テレビでダイジェストやるやん!でも人に教えた手前、推奨馬がどうなったのかを知りたい気持ちがあったので、一緒に場外までついていきました。
場外に着き、人でごった返す壁に向かってKは突っ込んで行き、見えなくなりました。
待つこと数分。
戻ってきた彼が見えた時、
「獲ったで!」
右手を真上にかざしました。
そんな、恥ずかしいわっ!
でもこんな興奮した彼を見るのははじめてです。
私の推奨した馬流し2点で40倍的中!
「いくら買ってたん?」
「1万円ずつ」
えーっ!完全にヤケで買ってるやん!
でも当たったけども。
はっ。
スゲー!オレの穴馬!
券王を超えたぞっ!
でも、自分は買ってない(ああ無情)
そんなテンションの中、はじめて数十万円を払い戻しを間近に見る。
昔の機械だったのでやたらと長かったのを今でも思い出します。
ま、優越感に浸れる待ち時間。
至福の傍観。
彼は御礼に二万円くれ、結局私はチャラというオチで。
彼は60万円は勝っていましたね。
競馬って素敵。
因みにKのその後。
ある日、違えて裏開催の二万馬券を1万円当て200万円獲得したという。
しかし実力で勝った訳でもないのに羽振りが良くなり、あっという間に転落人生。
今はどこへ行ったのか。
あの時私が穴馬を教えなければ彼が暴走することもなかったかも…
私はまだ「複勝に一万円」でビビッています。
ま、ちょとずつ行けばいいさ。
ケンオウに勝ったんだから。
私の予想は一子相伝である。
最近一部に人気?火事場シリーズ
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
今回はおたふくソースな時代?の攻略本の話です。
お時間がある時に是非!
ある日、久しぶりに友人Kから電話がかかってきた。
「久しぶり!急やけど今週競馬いかへん?」
という事ではじめて阪神競馬場に行った時の話。
まだ阪神大震災の前だった。
平日の仕事の激務と初めての仁川で、阪神競馬場に付いたのはお昼前。
ケータイ電話もない時代にうまく待ち合わせに成功できたのは奇跡。
「ゴメン、遅れた」
「いやいや。」
とご機嫌。
…彼の手元を見ると何やら冊子が…
「あ、これ?攻略本。これで今40くらい勝ってるで」
寝起きの頭にイキナリの展開。
40万円とか攻略本とか。
しかもなかなか手を出しづらい、ほんまもんの攻略本ではないか。
ちょうどお昼なので障害レースの間、奢ってもらったカレーライスを食べながら彼の話を聞く。
その攻略本・券王(仮名)はその頃よく雑誌広告を週刊誌に載せていたが、まさか身近に買う奴がいるとは…
その「券王」というキットは簡単に言うとデータ集のようなものだった。
例えば「3歳500万クラス芝1200m、9頭立て」ならこういった傾向だからこの4点を買え!というもの。
馬連対応したてだったような。
確かに傾向とかは参考になるとはいえ、こんなもん4万円で買うなよ…怪し過ぎるわっ!と心の中で思うも…
(注記・この頃は単複馬連までしかありません。またケータイもネットもなく、予想はアンドリュー・ベイヤーより大川慶次郎。大卒初任給は18万円強弱の時代でした
![しょぼん](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/144.gif)
この券王、データを毎年更新する為に毎年買い替えなければならないスグレモノ
![むっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/146.gif)
ユーザー泣かせやん。
まあとはいえ、鉄火場好きの私、ポテンシャルは興味あります。
実際当たるのかどうか見てやろうじゃないか。
午後になり後半戦を戦うが、「券王」は豪拳ならぬ豪券を一切見せず、あっという間にメインレースに。
私は持ってきた2万円が無くなりかけていて選択を迫られていました。
12Rに買いたい穴馬がいるけれどメインを買えば最終は買えなくなる。
今なら多分メインレースはパスするでしょう。
しかし若かった私はメインレースで勝負し、そして破れました。
一方「券王」もサッパリ当たらずだったよう。
最終レース前に、私はKに「金無くなったから最終レースはヤメるわ」と伝え、リタイア宣言。
すると彼も「オレもちょっとだけ買うわ。買ったら帰ろうか」と落ち込んだ感じ。
その後衝撃の一言が!
「なんかいい馬いる?」
なんともう券王を放棄ですかっ
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
私は当初買うはずだった穴馬をすすめましたが、「まだ多少勝っているやろうから、あまりたくさん買わない方がいいで」とアドレス。
するとKは軽く頷き買いに行きました。
そして彼が何を買ったか判らず電車に乗り…
負けた日の帰り道の切なさを噛み締めながら、たいした会話もなく地元に到着すると、彼が切り出しました。
「一応的中してるか確認しに行っていい?」
夜テレビでダイジェストやるやん!でも人に教えた手前、推奨馬がどうなったのかを知りたい気持ちがあったので、一緒に場外までついていきました。
場外に着き、人でごった返す壁に向かってKは突っ込んで行き、見えなくなりました。
待つこと数分。
戻ってきた彼が見えた時、
「獲ったで!」
右手を真上にかざしました。
そんな、恥ずかしいわっ!
でもこんな興奮した彼を見るのははじめてです。
私の推奨した馬流し2点で40倍的中!
「いくら買ってたん?」
「1万円ずつ」
えーっ!完全にヤケで買ってるやん!
でも当たったけども。
はっ。
スゲー!オレの穴馬!
券王を超えたぞっ!
でも、自分は買ってない(ああ無情)
そんなテンションの中、はじめて数十万円を払い戻しを間近に見る。
昔の機械だったのでやたらと長かったのを今でも思い出します。
ま、優越感に浸れる待ち時間。
至福の傍観。
彼は御礼に二万円くれ、結局私はチャラというオチで。
彼は60万円は勝っていましたね。
競馬って素敵。
因みにKのその後。
ある日、違えて裏開催の二万馬券を1万円当て200万円獲得したという。
しかし実力で勝った訳でもないのに羽振りが良くなり、あっという間に転落人生。
今はどこへ行ったのか。
あの時私が穴馬を教えなければ彼が暴走することもなかったかも…
私はまだ「複勝に一万円」でビビッています。
ま、ちょとずつ行けばいいさ。
ケンオウに勝ったんだから。
私の予想は一子相伝である。