ママ獣医師の鈴木綾香です
今日は、電話相談で体調の改善が見られた子のお話、その2です
今回は、正直状態をお聞きしたとき、どこまでできるだろう…と私も悩みましたが…
この14歳のマルチーズちゃん。
この子のお尻に何が起きているか？？
このポッコリ出ている皮膚の下にあるもの、何かというと「膀胱」なんです
なんでこんな場所に膀胱があるのかというと…
「会陰ヘルニア」という病気で膀胱がお尻のところまで出てきてしまったのです
会陰ヘルニアは、お尻の筋肉が裂けてしまい、そこから直腸や膀胱などの内臓が飛び出てしまう病気です。
この子の場合は、おしっこがたまりすぎると、この裂け目から膀胱が入り込んでしまって、パンパンになるとおしっこが出なくなるよう
前は２週間に１回おしっこが出なくなり、病院で抜いてもらってたそうですが、今は2日に１回出なくなり、すごく痛そうだし、病院通いするのも大変というご相談でした。
この病気は一般的には、手術で裂けたお尻の筋肉を縫わないと完治しない病気です。
高齢で麻酔の負担もあり、掛かり付けの先生も手術をお勧めされなかったということで、何か東洋医学的にできることはないか、考えました。
血液検査や食欲などには大きな異常は見られないようなので、純粋に基本に戻って腎のツボ、膀胱のツボの温めとマッサージの方法など、まずはご自宅でできることを説明しました
毎晩、小豆の力を背負って温めているそうで
(結構重そうですが…
)そしたら！！
今まで2日に１回出なくなってたおしっこが一週間も毎日ちゃんと出て…
一週間目に一度出なくなったそうですが、このラインが来ました
私もとっても嬉しかったです
飼い主さんのそのあとの言葉が面白く(笑)
「温灸 膀胱のツボ 神です！！」
って
でも、私もそう思います
東洋医学って、泌尿器系の問題に強いなぁと思います。
お年になっての
尿もれ、膀胱炎、腎不全…
なかなか西洋医学的には治らず繰り返したりするのですが、東洋医学的にみると出来ることがたくさん
しかも飼い主さんにやれる！て所が良いところですよね
ワンコもにゃんこもやっぱり動物病院が嫌いな子がほとんど。
完治はできなくても、状態がよくなるように飼い主さんが家で出来ること、知っていると知っていないのではペットたちにとっても大きな差ですよ。
掛かり付けの病院で、「もう何もできないよ」と言われた子でも、きっとまだ何か出来ることがあるはずです
一緒に力になりますので、諦めずに一度ご相談ください
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