こんにちは。
zonoriです。
夏休みが終わって、2学期のお子さんの様子はどうですか?
うちの息子は、ペースをつかむまでに時間がかかるタイプなのでしょうね・・・
最初は、トラブル続きでしたが、最近やっと落ち着いたかなという感じです。
親の私も、夏の疲れを引きずっているので、子供も時間がかかるのはわかります。
長い2学期をなんとか乗り切って欲しいなと思います。
さて、先日行いました、支援の会*照葉のご報告をさせて頂きます。
9月5日(水)「支援の会*照葉」の勉強会を行いました。
参加者は、大人11名でした。
今回は、会員のRu-toraさんが先生となって下さって「発達障がい児・知的障がい児の療育と支援」というテーマでの勉強会でした。
Ru-toraさんは、療育施設で働いていらっしゃる専門家でもあり、発達障がい児のママさんでもあるので、お母さんの気持ちをよく理解して下さっており、家庭でできる「療育」を子育てに生かす方法を教えてくださいました。
でも、先生曰く、お母さんは専門家になる必要はないそうです。
確かに、放デイで療育して帰ってきて、家庭でもがっつり療育するよってなると子供も窮屈ですよね。
家庭は、ゆっくり落ち着いて過ごせる場所であって欲しい、でもやらないといけないことはやらないといけない。それをスムーズにするにはどうしたらいいのかが、お母さんの知りたい事だと思います。
それを具体的に教えて下さったので、簡単にご紹介したいと思います。
まず、問題行動の捉え方として、問題のある子の行動が時・場所・場合によっては必ずしも問題行動ではないかもしれない。問題というのは、「いつ」「誰にとって」問題なのかを見極める事が大事だそうです。
例えば、積木を一列に並べるお子さんがいる。
お母さんはそれを気にしているが、見方を変えれば、余暇活動がしっかりできているとなる。
保護者やその他の支援者の都合だけで問題行動にしていないか、注意が必要だそうです。
他者と同じようになることを目的としたり、問題点を減らそうとするのではなく、子供自身の持っている力を広げ、生活力の幅を広げる事を目的にしていきましょうとのことでした。
続いて、子供のタイプを知って、その子に合った支援のポイントを押さえることが大事だそうです。
こどものタイプは、大まかに8タイプに分かれるそうです。
支援方法もタイプ別でポイントが変わってくるそうです。
①のんびり、ゆっくりタイプ(行動、取り掛かりが全体的にゆっくり、競争意識が弱い)
→時間を多く設定する、あらかじめ予定を知らせておく。
②一人前背伸びタイプ(自分を一人前だと思っている、話し方が大人びている)
→「ちょっと難しい話をしていいかな?」と声掛けを工夫する。
③真面目タイプ(ルールを厳格に守る、人にもルールを守るように言ってしまう)
→真面目さを認めた上で幅を作る。「まぁいいか」「仕方ない」を教える。
④不安が強いタイプ(新しいことが苦手、自信がない)
→安心できる環境設定、見通しを持たせる。
⑤突進タイプ(自分の思いが優先、見えたものに反応しやすい、落ち着きがない)
→環境設定は重要、事前の約束をする、ご褒美をうまく活用する。
⑥周囲への関心が弱いタイプ(一人遊びが多い、何かに没頭しやすい)
→子供の興味関心のある事に、大人が一緒に仲介していく。
⑦感情コントロールが苦手タイプ(出来ない事や負ける事が嫌、自分の思い通りにしたい)
→上手くできるように導きすかさず褒める。
⑧使い分けタイプ(外では問題ないが、家では支配的な態度をとる、場面緘黙)
→落ち着くアイテムを提供する、子供が要求する場面で階段を降ろす。
このタイプを知った上で、有効な支援システムとしては、
①構造化
自閉症の人は、切り替えが苦手。様々な事を同じ場所で行うと切り替えるのが大変。
また、見えたものに反応したり抑制することが難しい為、見えないようパーテーションを使って見える範囲を制限する。
環境を整備する。
②スケジュール
時間と空間の認識(見えないものへの理解)が苦手な子に切り替えを助ける方法。
始まりと終わりを知らせる。
スケジュール提示のポイントとしては、子供の特徴によって提示方法を変える。
(上から下or左から右or移動式)
③手順書
物事を進める手順書、完成させる手順を教える。
道順などの行き方を教える。
④タイマー
時間の終了を見える化する。
⑤トークンエコノミー
報酬を貯めることで具体的な報酬を得る。
ポイントは、スモールステップで!達成可能な目標を立てる。
⑥コミュニケーションツール
絵カード(PECS)
⑦ソーシャルスキルトレーニング(SST)
人付き合いのコツを身に付ける取り組み。
社会生活を送る具体的なスキルとその使い方を学ぶ。(認知行動療法)
*スキルを身につける事で、対人関係でのトラブルを減らしていく。
(受信→処理→送信をバランスよく行えるようにする)
⑧自己認知支援
自分の長所、短所を知る。
自分の限界を知る。→折り合いをつける。
ex)行動分析(ABA)ー 起こっている行動の分析をすること。
⑨薬物療法
きっと、お母様方は自分で勉強されて試されているものもあるかもしれません。
でも、自分の子供のタイプを知ってより効率的な支援ができたら、イライラしたり怒ったりすることが減るのかもしれませんね。
次回は、先生の提示して下さった支援システムの中から、自分の子供に対して有効な方法を試してみようという課題が出されました。
ちなみに、うちの息子のタイプは「突進」「感情コントロールが苦手」なタイプなので、
①構造化 ⑤トークンエコノミーです。後、すかさず褒めるですね。
感情のコントロールの苦手さには、イライラした時に好きなキャラクターや絵を貼った「ハッピーノート」というものを子供と一緒に作って、イライラした時にはそれを見て落ち着けるという方法もあるそうです。
でも、先生曰く、色々試してもうちの子は治らないそうです(笑)
脳のタイプですもんね・・・特徴は変わらないからこそ、環境整備や療育グッズを使ってあの手この手で、うまくいく方法を探っていかないといけないんですね。
まずは、実行してみようと思います!
本当に、勉強になりました。
Ru-tora先生、ありがとうございました。
後、ふくおか教育を考える会より講演会のお知らせです。
木村草太さんは、テレビ等で活躍されている法学者だそうです。
興味のある方は、ぜひご参加下さい!
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次回の支援の会*照葉は
照葉公民館 学習室