『僕のラジオはサーカスだ！』
車の中や、本を読みながら、気軽に聴けて、家族の会話のエッセンスにもなる魅力なラジオ。
ふと流れてきた音楽から昔のことを懐かしみ、新しい曲や情報からは発見がたくさんある。
今回はLOVE FM DJのTOM Gこと伊佐 智史さんにお話を伺った。
中尾）アメリカのアイダホで本場のラジオを学び、
帰ってきたのちに神戸で７年、大分で７年
そして福岡のLOVE FMで活躍されているTOMさんですが、
現在どのような活動されているのでしょうか？
TOM）主に毎日７時から10時まで３時間LOVE FMのDJをしています。
その他には各種イベントMC、披露宴司会、CMボイス、ナレーション、
スポーツで言えば、ギラヴァンツ北九州のスタジアムDJを務めています。
中尾）朝7時から3時間ですか。マラソンみたいですね。
何時に起きられるのですか？
TOM）毎朝４時３０分起きです。
本番に向けて体を起こさなければならないので。
冬場は辛いですが、その日のニュースに目を通していきます。
健康管理や自己管理が重要ですね。
中尾）朝早くから大変ですね。
たしかに毎日万全な状態で出る為には、自分でリズムを作る必要があるんですね。
もし習慣として毎日されていることなどあればお聞かせください。
TOM) 自己暗示を常にやっています。
「僕はラジオが大好きだ！」って。
毎日やっているので成功するイメージングを持つことを大切にしています。
僕にとって成功というのは大げさなものではなく、自分が思った通りにやれることです。
間違えは必ずある。
忘れるし、失敗もします。
人間はインパーフェクトな生き物ですから。
それをすぐにフォローできれば問題ありません。
何事もなかったかのようにするのがプロだと思います。
すぐに失敗を取り戻せるのがラジオの素晴らしいところです。
中尾）私は失敗すると自分が嫌になって、すぐ足踏みしてしまうのですが、
瞬時にフォローすることを考えれば良いわけですね。勉強になります。
TOMさんはなぜラジオに興味を持たれたのでしょうか？
TOM）大学生時代にアメリカへ行ったのがきっかけです。
アメリカでは常に音楽がありました。
ガソリンスタンドでも飲食店でも、
どこでもラジオがかかっていたのに衝撃を受けました。
HIP-HOPやロックやジャズなど音楽のジャンルごとに局があり、
さらにDJの話す言葉がリズミカルでとてもかっこよかったんです。
そこで住んでいる人にとってラジオは水や食べ物と同じように生活の一部となっていました。
それが興味を持ったきっかけです。
声の持つ力はすごいですよ。
擬音や言葉のマジックで想像を掻き立たせることができるんです。
中尾）TOMさんの昔と今で変わったことはありますか？
TOM）ラジオを取り巻く環境は大きく変わってきました。
ネットの出現もそうですよね。
そこで上手く環境に変化させなければなりません。
だけど僕自身は変わっていないと思います。
ラジオが好きな気持ち。
そして伝えたい想いは昔とずっと一緒です。
ラジオはマスメディアと捉えられますが、パーソナルをイメージしています。
一人へ向けたメッセージを不特定多数の人が聞いて共感する。
そして毎回いろんなゲストや音楽など新しい出会いがあります。
好きなことをやれているっていうのは本当に幸せだと思います。
中尾）ずばりTOMさんにとってラジオとは？
TOM）僕のラジオはサーカスです。
サーカスはジャグリングやライオンや綱渡りなど、いろいろ出てきますよね。
僕はカフ（机に内蔵されているマイクの「ＯＮ／ＯＦＦ」を切り替えるためのスライドスイッチ）
をあげた時にTOM Gスイッチが入ります。
その瞬間、音楽あり情報ありゲストあり、プレゼントあり何が起こるか分からない玉手箱のようなサプライズを創り出すエンターテイナーになれるんですよ。
ラジオもサーカスに似ています。
また水や食べ物みたいに、ライフラインでありながら日々サプライズがある番組を作っていきたいと思いながら、
好き嫌いせずに挑戦して、好奇心を持ってやっています。
中尾）たしかにサーカスを聴いていて、
次に何が来るのかわからないワクワク感と、ラジオのワクワク感は似ていますね。
そしてその情報が自分の生活に密接に関わってくるので、
楽しみながら学べるまさに一石二鳥であると感じます。
それでは最後に２０代にメッセージをお願いします。
TOM）僕が20代の時にアメリカで出会ったのがラジオでした。
自分の思いを形にしてきました。
失敗もたくさんしてきましたが修正すれば良いんです。
失敗を恐れずに果敢に挑戦して欲しいですね。
何がしたいのか、自分の心に聞いてみてください。
Let’s Go For It！！
中尾）好きなことを常に探求し、
音楽や言葉をリスナー届けていくTOMさんはすごくかっこよく輝いていて見えました。
私も失敗を恐れずに挑戦していきたいと思いました。
TOMさんありがとうございました。
