煮立った湯の中にカエルを入れたら
瞬時に外に飛び出そうとします
ですが 室温の水の中にカエルを入れて
そっとしておくと じっとしたままです
この水の入った鍋の下に熱源を置き
温度をじわじわと上げていくと
非常に興味深い事が起きるそうです
温度が21度から27度に上がっても
カエルには なんの変化も起こらない
愉快にさえ見える
温度が次第に上がると
カエルはどんどん意識がもうろうとして
ついには 鍋から脱出できなくなります
カエルを押さえつけるものは何もないのに
そこにとどまり ゆだってしまう
それは カエルの体内にある
生存への脅威を感知する仕組みが
突然の環境の変化には適応するが
ゆっくりと徐々に起こる変化には対応していないから
だそうです
このお話を「ゆでガエル」の寓話というそうです
この寓話は ときにはペースを 違いがわかるほど緩めて
わずかな変化にも注意を向ける必要があることを教えています
それは じっと座って 潮だまりを見つめるように…
長い間見つめていると
動きがスロー過ぎて 最初のうちは目に留まらないのだが
潮だまりが生き物によって 突然活気を帯びる
この緩やかなプロセスに目を向ける事が出来なければ
最大の脅威をに適応する事ができなくなってしまいますよ
という お話でした
英治出版 学習する組織 P.63 一部引用
著者 ピーター・M・センゲ