投資信託の一種で、元本保証ではないが極めて安全性の高い商品に「MMF(マネーマネージメントファンド)」と「MRF(マネーリザーブファンド)」があります。信頼度の高い「公社債」や「CP(コマーシャルペーパー)」・「CD(譲渡性預金)」などの短期金融商品で運用しているので、どちらもかなり安心できる資産運用で、銀行預金よりも金利が高いところが特徴です。また、「MMF」の方が「MRF」より若干金利が高くなってます。したがって、安全性が高い分、利回りは低く、いわゆる「ローリスク・ローリターン」な商品なのです。
ところが、日本の財政危機がささやかれる昨今、「円」でなく、「ドル」や「ユーロ」や「豪ドル」などの外貨で資産を持つための「外貨MMF」は、「リスクヘッジの一環」として長期保有を前提に行うのであれば、非常に有用な資産保全の手段となります。


「外貨MMF」の特徴

 ・外貨で運用するので円建てより利率が高い
 ・格付けの高い債券を運用するので安全性が高い
 ・短期運用なので価格変動が少ない
 ・「外貨預金」や「FX」に比べ、「税金」と「手数料」が安い
 ・為替差益(売却益)が非課税

といったところです。

ただし、やはり外貨での運用ですので、為替リスクは伴います。



したがって外貨で資産運用する場合、「FX」での短期売買が目的ならまだしも、長期投資が目的であれば「外貨預金」にメリットはあまりなく、「外貨MMF」が第一選択となります。




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