先日、コンフェデの決勝が行われました。

カードは王国ブラジル対王者スペイン。

サッカーファンならずとも観てみたいと思うような夢のカードですね。

スペインは2008年のユーロで優勝、その勢いに乗って2年後のワールドカップでも優勝を成し遂げ、更にその2年後ユーロも制しました。

これって凄い事で、FIFAランキングも現在でも1位。間違いなく世界の最高峰のチームです。

またバルサの活躍とも相まって、世界にポゼッションサッカー旋風を巻き起こしたのは記憶に新しいところ。

元監督で現コーチの江尻さんなどもかなり感化され、バルサのビデオを手本としたり、かなりのバルサ信者でした。今でもそうかもしれませんがw。

一方ブラジルはワールドカップ最多、5度制覇の国。サッカーといえばブラジル、いまだ王国として世界に優秀な人材を輩出し続けています。

この世界最高峰ともいえるチームの激突、さぞや接戦になるであろうと思いきや、意外にも3-0でブラジルの圧勝で終わります。

技術や連携という面でいえば、スペインはブラジル以上だったといえるでしょう。イニエスタ、シャビ、ペドロ、トーレスと名だたるメンツが揃っていましたし。

しかし、ブラジルには目に見えないアドバンテージがありました。

それは日程。

ブラジルは中3日。それに対しスペインは中2日。しかもスペインは準決勝で延長戦プラスPK戦まで戦っていたのです。

結果、動きに精彩を欠いたスペインはブラジルに敗れるわけですが、どんなに上手いチームでも、動けなければその強さをいかんなく発揮することは出来ないという、改めてその運動量というものの恐ろしさを確認させられたゲームでもありました。

もちろん試合の流れや運がブラジルに味方したという面も少なからずあったでしょう。

しかしながら運動量、特に切り替えの速さにおいて両者にかなりの差があったことは否めないところだとボクは思います。



今、サッカーの先端は、ポゼッションサッカーからトランジションサッカーへ移りつつあるらしいです。

トランジションとはなにか?あまり聞きなれない言葉ですね。

トランジションとは攻守の切り替えのこと。トランジションサッカーはカウンターサッカーの発展形、簡単にいえば高速全員カウンターといったところでしょうか。

この際、昔ながらのカウンターのように前線の1~2人に任せるのではなく、全体で上がっていくわけです。

そしてボールを奪ったら短時間でフィニッシュまで持っていく。

なんでも8秒以内にシュートまでいくのが理想だそうです。

なぜ8秒なのか?

それ以上時間をかけると、相手の守備の陣形が復元してしまうから。極めて解りやすい話ですね。

これをポジティブトランジションといいます。攻撃への切り替えですね。

それに対して守備への切り替えはネガティブトランジションといい、全員が迅速に自陣に戻るプラス素早く相手の邪魔をして攻撃を遅らせるという作業を加えていきます。これによって陣形を整える時間を稼ぐわけです。



今考えれば、オシムさんのサッカーって、こんな感じでしたね。

ポゼッションには高度な判断力と技術と連携が要求されます。やるならどうしてもイニエスタやシャビが欲しくなりますw。

観ているほうは楽しいのですが、要するになかなか難しいサッカーなんです。

それに対してトランジションは意識の問題ですから。意識とスタミナの問題。

これなら技術や判断が劣っていても練習次第で実行できるわけで、まさにジェフ向きのサッカーだったわけです。



先日の富山戦は薄氷を踏む勝利でした。その前のヴェルディ戦は完勝まではいかないまでもかなり良かった。

この差は簡単に言ってしまえばスタミナの差だった気がします。

富山には走り負け、ヴェルディには走り勝った。富山には走り負けたものの個の力で最後は競り勝ったわけです。

ハッキリ言って今のジェフはポゼッションをやるには判断・技術・連携が足りず、トランジションをやるにはベテランが多くスタミナ・意識が足りない、といったチームだと思いますw。

これからジェフは、どういったサッカーを目指すのでしょうね。

なにはともあれ、今日のガンバ戦は楽しみです。


ジェフに勝利あれ。

最後まで読んでくれた方はクリックを!(# ̄ー ̄#)
ジェフユナイテッド千葉ブログランキング