ワールドカップの決勝戦。

4年に1度しかない特別なゲームだ。

そこで舞う役者はロッベン、イニエスタ、スナイデル、ビジャ、カイト、プジョル、ピケ、シャビ、ファンペルシー、カシージャス、ファンボメル、セルヒオラモスなどなど。

もう全選手が世界のスーパースターともいえるほど。特にスペインはまるでバルサとレアルマドリーの連合軍のようで、本当に豪華だ。

得点こそ1-0だったが、あっと息を呑むシーンが満載。スペイン×オランダ戦は、特別と呼ぶに相応しい見応えのあるゲームだった。

ご存知の通り、スペインもオランダもパスサッカー、攻撃力が看板のチーム。

ボールを回し、ゲームを支配し続けることで勝利を目指すサッカー。いわゆるポゼッションだ。

なのでこの決勝戦はバンバン打ち合いになるのかな~と思っていたのだが、さにあらず。

スペインはポゼッションサッカーをしたが、オランダは長いボールを前に蹴ってロッベン、カイトを走らせる、むしろ堅守速攻的なサッカーを展開していた。

ちょっと意外だったが、よくよく考えてみれば腑に落ちる。これは構成力では世界一のスペインに対しやや分が悪いと考えたオランダの作戦だったのだろう。

パスの技術に加え、前にロッベンというやはり世界一ともいえる超高速ドリブラーがいるのだから、オランダの採った作戦は勝つためには合理的ともいえる。

また球際を厳しくというのも同様で、結果代償としてオランダには多くのイエローが出ることとなり、退場者まで出てしまった。

ジェフで例えればスペインが今の江尻ジェフ、対するオランダはミラージェフといった図式だろうか。

長いボールに走り、単身ドリブルでつっかけるロッベンに谷澤が被ったのは、ボクだけではなかったのではなかろうか。

あのオランダでさえ相手によってはサッカーを変えるのかとヘンな感心をしてしまった。

サッカーの戦い方、それは多分に相対的なものなのだ。

また岡田ジャパンの成功も、理想のサッカーを捨て現実路線へ変更した賜物だったと言えるだろう。



白いボールが緑のピッチを斜めに縫うように、鮮やかにパスが通る。ボクなどももうそれだけでお~っと思ってしまう。

パスでゲームを支配するサッカーは確かに美しく楽しいものだ。

けれどこれを実践するには相当な技術に加え、相当な判断力、相当なチームワークが要求されることだろう。

つまるところそれなりの戦力が必須、ポゼッションサッカーはいわば横綱相撲なのだ。狭いところを繋ぐとなれば尚更のことだ。一朝一夕の練習で獲得できるものではあるまい。



今ジェフはJ2において戦力的に優位に立っているといわれている。

ではJ1に上がった場合はジェフ戦力的に優位といえるだろうか?

答えはノーだ。

ジェフにはいい選手が多い。

けれど抜けている選手はいない。よく言えば粒揃い、悪く言えばドングリ。

ジェフがJ1でやっていくためには。

予算もあるだろうが更なる補強が必要だろう。それもドングリではなく抜けている選手の。

柏は水野に加え、ブラジル人を補強した。

J2で無敗の柏の補強。柏が来年J1に上がった時のことを想定しているのは明らかだ。

ジェフにもこれくらいのビジョンは欲しいところ。

7月の第3金曜日から4週間、ウインドーが開く。なんらかの動きを期待したい。

ジェフに勝利あれ。


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