頂上対決。

開始直後はマンチェスターのペース。

ロナウドらのシュートが何度もバルサゴールを襲う。

しかしバルサはイニエスタがパスをカットすると、マンUの中に強引にドリブルで突っ込む。

そして右サイドのエトーにパス、エトーがスピードに乗ってDFをひとりかわして至近からシュートを放つとファンデルサールに当りあっさりゴール。

マンUのお株を奪うような素早いカウンターで先制する。

これで落ち着いたのか、華麗なパスワークを披露し始め、バルサのペースに変わる。

時折マンUもロングボールをサイドに散らす攻撃を見せるが今一歩精度がなく、なかなかチャンスに繋がらない。う~ん、まるでジェフのようw。



後半に入ってもバルサの主導権は変わらない。

気の短いロナウドがイエローを貰ったり、焦りからかマンUのプレーが荒くなってくる。

しかし点を奪ったのはまたしてもバルサ。

シャビのクロスにメッシが頭で合わせたボールが右隅に。長身ファンデルサールが手を伸ばすが、無情にもボールはネットを揺らした。

スピードはなかったがコースが良かったな。メッシのポジショニングもいいしシャビのクロスも非常に質が高かった。

これで2-0。歓喜するバルササポーター。気持ち分かります(笑)。

ファーガソンもテベスや長身ベルバトフを入れたり反撃に出るがなかなかチャンスが生まれない。

イニエスタ、シャビ、メッシ、アンリ、エトー、そしてSBのシルビーニョ。面白いようにパスが繋がる。

そのまま逃げ切りバルサの勝利。攻撃が守備に勝利した。マンU連覇の夢は打ち砕かれた。



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いや~、非常に面白いゲームだった。夜中に起きてた甲斐があったというもの。良かった良かった。

まず感じたのはバルサのサッカーが美しかったこと。

偶然に頼る縦ポンなどはほとんど見られなかった。あくまでもパス、パス、パス。

ほとんどがディフェンスラインからビルドアップして攻撃に移っていく。

そしてイニエスタ、シャビを経由して前線にラストパス。

このパスワーク、実に素晴らしいものがあったが、実は守備でも効果的。なにしろ相手にボールを獲られなければ当然点も獲られないわけなのだから。

後半の逃げ切り場面でもこのポゼッション、遅攻の場面が何度も見られた。これを上手くやれば、休息をしながら時間が稼げるのだ。


バルサの攻撃を見ていくとフォーメーションは4123、エトーを中心に左アンリ右メッシ。

だがこの3人のポジションはアテにならない。常に流動的だからだ。

特にエトーやメッシがバイタルエリアを斜めに横切っていくシーンが何度も見られた。

このように、前線がマークを外すためにハードで複雑な動きをするのが特徴だ。

そして2列目(世界的には3列目)にはイニエスタとシャビ。この二人は得点こそ少ないものの、アシスト能力が非常に高い選手だ。

チャンスを見逃さない的確な判断力、正確なボールコントロール。

どちらかといえばこの二人は今はかなり廃れたトップ下とかトレクアとか呼ばれていたタイプの選手。

トップ下はバルデラマのように前線を自在に操る選手だが、逆にここを抑えられると攻撃が機能しなくなるために今はあまり置かれることはなくなってきている。

しかしバルサは逆にそういった選手を二人置くことによって、その弱点を克服しているようだ。

この前線の3人の複雑な動きとトップ下2人の閃きが化学反応を引き起こす。これがバルサの攻撃サッカーなんじゃないだろうか。


終わった瞬間、鳥肌が立ちました。

バルサが優勝したことによって、攻撃的なサッカーがもっともっと広まってくれたら嬉しいです。




このゲームの前に、某誌にJの監督の予想が書いてあった。

ミラーの予想を見たら「試合はマンUの勝利、キーマンはキャリック」と書いてある。

勝利はいいとしても、キーマンがキャリック?どんな隠し玉かと思いきや、キャリックは4123の1のところ、つまり1ボランチの選手。

理由はイニエスタを彼がどう抑えるかにかかっている~というようなことだった。

しかし実際にはキャリックがイニエスタに対しマンマークした形跡は特に見られなかった。

それは当然だろう。

なぜならキャリックは1ボランチなので、もしイニエスタに彼がつり出されたらバイタルエリアはスカスカになってしまう。

それに仮にイニエスタを完璧に抑えたとしてもシャビがいるのであまり効果があるとも思えない。

イニエスタの活躍はミラーの予想通りではあったが。

どちらの勝利予想をしようとキーマンと聞かれたらメッシやロナウド、あるいはルーニーやイニエスタと答える人がほとんどだろう。

そんな中、唯一キャリックがキーマンだと答えたミラーの回答は非常に興味深い。

キーマンとは、勝利のカギを握っている選手の意味。

それがイニエスタをマークするキャリックだと言っている。実にミラーらしいではないか。

つまり一番の勝利ポイントは相手のキーマンを潰すこととミラーは考えているのだ。

確かにジェフでも同じような戦術を何度も使っているので大変腑に落ちた。

しかしこれではあまりにも地味で面白くもなんともないと思ったのはワタシだけだろうかw。

まあそれでも勝ってくれれば文句はないので、ミラー監督、これからも頑張ってください!

ジェフに幸あれ。Over。


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