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裏手の参道の石段。夏でも涼しい。
車通りの激しい道路に面しているが、登っていくと静かな佇まい。




地元稲毛に浅間神社がある。せんげんじんじゃという。

ご祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)、いわゆるセンゲン様だ。

浅間神社は稲毛だけではない。

浅間様はとても人気があって、富士山を中心に全国に広がってる。

なぜ人気があるのか?

それは安産の神様だから、だと思うw。

神社のご利益はそこに祭られているご祭神の事績による。

身近なところでは天神様が学問の神とされていたりとかね。

では浅間様がなぜ安産の神とされるのか知ってますか?

それは古事記のお話なんです。

於是天津日高日子番能邇邇藝能命、於笠紗御前遇麗美人。爾問誰女、答白之、「大山津見神之女、名神阿多都比賣【此神名以音】亦名謂木花之佐久夜毘賣。」【此五字以音】又問「有汝之兄弟乎」、答白「我姉石長比賣在也。」爾詔、「吾欲目合汝奈何。」答白「僕不得白。僕父大山津見神將白。」故、乞遣其父大山津見神之時、大歡喜而、副其姉石長比賣、令持百取机代之物奉出。故、爾其姉者因甚凶醜、見畏而返送、唯留其弟木花之佐久夜毘賣以、一宿爲婚。爾大山津見神、因返石長比賣而大恥、白送言、「我之女二並立奉由者、使石長比賣者、天神御子之命、雖雪零風吹、恆如石而、常堅不動坐。亦使木花之佐久夜毘賣者、如木花之榮榮坐、宇氣比弖【自宇下四字以音】貢進。此令返石長比賣而、獨留木花之佐久夜毘賣。故、天神御子之御壽者、木花之阿摩比能微【此五字以音】坐。」故、是以至于今、天皇命等之御命不長也。 

   故、後木花之佐久夜毘賣、參出白、「妾妊身、今臨産時。是天神之御子、私不可産。故請。」爾詔、「佐久夜毘賣、一宿哉妊。是非我子。必國神之子。」爾答白、「吾妊之子、若國神之子者、産不幸。若天神之御子者幸。」即作無戸八尋殿、入其殿内、以土塗塞而、方産時以火著其殿而産也。 

故、其火盛燒時所生之子名、火照命。【此者隼人阿多君之祖】
次生子名、火須勢理命。【須勢理三字以音】
次生子御名、火遠理命、亦名天津日高日子穗穗手見命。【三柱】

ちょっと分かりにくい(かなりかw)ので簡単に解説。

これはいわゆる天孫降臨、アマテラスの孫ニニギが地上に降り立った後の出来事。

ニニギ(天津日高日子番能邇邇藝能命)は降り立った地でたいそうな美人と出会った。

名前を聞くとさくや姫(木花之佐久夜毘賣)と応えたという。

一夜にして身ごもったさくや姫、ところがニニギに報告に行くと「たった一晩で?そりゃオレの子じゃないだろう」とにべもない。

傷心、疑われた姫は賭けに出る。産屋に火をつけて身の潔白を証明するという危険な賭けに。

「もし国つ神(他人)の子なら不幸な出産、もし天神の御子(ニニギの子)なら幸せな出産になるだろう」と誓約を立て、出口の無い産屋に火をかけたのです。

その結果、3人の赤ちゃんは無事に出産、身の潔白も証明されメデタシメデタシ。

ってことでさくや姫=浅間様は安産の神なのです。

それにしても天孫でありながらニニギのこの無責任な態度、現代のいい加減な若者とまるでおんなじだよね、妙にリアリティ感じちゃうな~w。

今も昔もオトコはいい加減で、オンナはその分強いってことですかね~(笑)。

いや~神話って面白い。(*^-゚)v



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稲毛浅間神社本殿。


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飾られた絵馬。「赤ちゃんを~」の文字が見える。


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境内から国道側の景色。昔は国道付近までが海だったという。
昔は素晴らしい海の風景が広がってたんだろうな~(*^-゚)v