18日美山で「人と川の会議」 福井豪雨から1年で
福井豪雨から丸一年を迎えるのに合わせ、県主催の「人と川との共生会議」が十八日、美山町の木ごころ文化ホールで開かれる。被災地の住民代表や河川保全団体関係者ら出席者もほぼ固まり、災害からの復興、川との共生を二本柱に、流域に焦点を当てた人と川の在り方を考える場となる。
会議は二部構成で、第一部は「福井豪雨災害と復興」がテーマ。土石流や決壊で被災した福井市と池田町の区長、産地として復興に取り組んできた越前和紙、越前漆器関係者、行政側からは有塚達郎美山町長、西川知事が参加し、一年間の復旧の歩みなどを意見交換する。
第二部は、人と川との今後の共生の方向性に焦点を当てる。自治体の垣根を越えて多くの団体が連携した活動を展開する「日野川流域交流会」の田中保士事務局長、下流で自然保護などを進める「エコネイチャー・彩みくに」の阪本周一会長らが、川を舞台にした取り組みを紹介。有塚町長、西川知事も加わる。
サクラマスが釣れる清流として全国に知られる九頭竜川で魚類の保全運動に取り組む団体「サクラマスアンリミテッド」の会員として議論に参加する天谷菜海さん(松岡町)は「福井の川は自然の表情、季節ごとの良さを数多く秘めており、川のすばらしさを伝えられれば」と話している。
また、「流域圏」の視点を再評価するよう提唱し、県の山間集落豪雨災害対策検討委員長も務めた祖田修県立大学長は、一、二部とも参加して議論の進行、集約を担当。豪雨一周年を機に、川づくりの在り方や流域内の行政・市民の連携と協働、「減災」の視点からの災害への備え-なども話し合いたい考えだ。
フェニックスまつり 2年ぶり開催 8月6―8日 豪雨復興内外にアピール (●6月29日午後5時
「第五十二回福井フェニックスまつり」の実行委員会が二十九日、福井市の県民会館で開かれた。福井豪雨の影響で二年ぶりとなる今回は、八月六―八の三日間を中心に、被災地区児童らによるマーチング演奏や「復興メモリアル花火」などを予定。復興を内外に強くアピールする内容とすることを決めた。
六日の「民踊・YOSAKOIイッチョライ」は午後四時半にスタート。中央大通りや芦原街道を舞台に、県内外から九十一団体四千九百人が出演する。
オープニングでは豪雨からの復興の軌跡を記録した映像を放映し、本県出身の著名人によるメッセージも披露する。錦公園の交流・飲食ゾーンでは復興パネル展や防災展を開催。市民の防災意識の高揚を図る。
七日午後五時から市営競輪場で行う「百万人のためのマーチング」は、豪雨で大きな被害を受けた木田小児童らの元気な演奏で幕開け。県外からの招待チームを含め、過去最多の十九団体六百人がマーチングやチアリーディングを披露する。
フィナーレを飾る「福井フェニックス花火」は、八日午後六時から足羽川河川敷で。市民ステージ「夕焼けコンサート」の後、独楽吟にちなんだ福井の四季、楽しみをイメージした六千五百発の花火を四幕構成で打ち上げる。総延長三百メートルの大ナイヤガラもある。
会場には一乗、木田、みのりなど被災地区の児童を招待する。幕あいには、復興の喜びやボランティアへの感謝のメッセージを朗読する。復興を記念した仕掛け花火も用意する。新駅開業や来年の市町村合併など新生・福井市のさらなる発展に期待を込める。
メーンの三日間以外にも七月二十三日―八月二十一日の間、市内各地で納涼茶会や民踊大会、商店街おまつり広場などの多彩な協賛行事が繰り広げられる。
福井フェニックスまつりは市内最大のイベントの一つとして毎年盛大に開いてきたが、昨年は福井豪雨被災者への配慮などを理由に中止した。