日々認知症の方々と接する中で
対応の仕方を3つ載せますね。
少しでもあなたにお役に立てたら嬉しいです。
1つ目 夕暮れになると家に帰りたくなってしまう、徘徊につながる
よく世間では夕暮れ症候群とも呼ばれています。
夕飯時になるにつれて認知症の方は、「もう家に帰らなきゃ」「そろそろおいとましますね」「子どもが帰ってくるからご飯作るので帰らないと」とそわそわし始めることがあります。
特に女性に多く見られます。
最近は、少ないですが、コロナになる前は、よく、面会時に施設の玄関先に出てきてしまう利用者様がいたとか、ドアの向こう側で張り付いている利用者様を見たとお聞きすることがあります。
自分の家に居ても、施設に居ても起こります。
なぜかというと、今、自分がいる場所や置かれている状態が認識できないでいるからです。
自分が今、何歳でいるのかも分かりません。
認知症の方に年齢をお聞きすると「25歳」「35歳」「50歳」等、自分が、一番活躍していた時にいることが多いのです。
その頃住んでいた場所(家)に戻ろうと帰ろうとしてしまいます。
家に帰ろうと出たところ、帰り道が分からなくなり、道に迷ってしまったり、近い方だと家に帰ってしまったり、認知症の症状で「疲れる」という自覚症状も薄れているので、倒れるまで歩き続けてしまったり、事故に巻き込まれたり、行方不明になってしまったり、警察や職員に発見されたりすることが起きます。
それを認知症用語でいうと「徘徊」と呼ばれています。
なので、徘徊される方は、何か理由があって家に帰ろうとしたり、施設から出ようとされたりします。
そういう時は、安心して頂けるよう声かけをしたり、少し、気分転換に職員付き添いの元、施設の周りを歩いたりします。
どんな声かけをしたら良いのかというと
例えば、「もうすぐ夕食(ご飯)になるので、ご飯食べてから帰りましょう」
「息子さん(娘さん)明日迎えに来ると言ってたので今日は夜遅くなるので泊まりましょう」「夜は危険なので、明日帰りましょう」
「雨降っていて危ないので明日にしましょう」「息子さん(娘さん)今日、お仕事なので連絡しておきますね」
「息子さん(娘さん)から今日はお泊まりしてきてねと聞いています」など。
在宅の場合なぜ帰ろうとするのか理由をお聞きし、家の周りを散歩してみたり、他の話題にそらすなど対応をしてます。
家族や介助している方の気持ちは、そういう状態になっている父や母や祖母や祖父を見るの悲しいし、辛いですよね。
2つ目、認知症の弄便、失禁の対応の仕方
認知症が進んでくると、失敗してしまうことも多くなってきます。
臭いもあるし、大変ですよね。毎回、失禁や弄便をされるとイラッとしてしますよね。
そういう時の認知症の方の心境は、恥ずかしさもあり、おしりを拭いて、流す、パンツを履く、ズボンを履くなど、処理ややり方の仕方が分からなくて、色んな所触ってしまって余計に広がってしまう悪循環になってしまいます。
声かけとしては、「また失敗したの!?」
「気持ち悪い」等、否定せず「気持ち悪いですよね。新しいのに交換しましょう」
「大丈夫ですよ。交換しましょう」
「手をまず拭きましょうか」
本人様の気持ちを言ってあげつつ、デリケートな所でもあるので、やんわりと伝えましょう。なので、言う場所も配慮することが、大切です。本人の自尊心をなるべく傷つけずに、耳元で言ったり、尿臭など臭いがする時は、トイレにさりげなく、お連れしたりします。
その場で、起きてしまったときは、素早く片付けたり、本人様をせめて、他の方の見えない場所へお連れしたりします。
家族や介助している方は、本当に辛いし、悲しいですよね。元気だった父や母、祖父や祖母が、介助が必要になってきて、トイレの世話をするやるせなくなることもありますよね。
3つ目、妄想が出てきたときの対応
認知症になるとたまに「夜、そばにお母さんが来てね」
すでに亡くなっているのだが「おじいさんが枕元に来てね」
「外の室外機に人が座っている」
住宅街なのですが「あそこに牛がいる」等と話される方が見えます。
そういう時は、決して否定せず「そうなんだね」「そういうことがあったんですね」とまず受け止めてください。
その後、出来れば、本人が納得するまで(緩和するまで)傾聴をします。
本人様は、本当のことだと訴えてきているので、そこで「そんなことない」「ありえない」「怖いこと言わないでよ」と否定してしまうと、本人様は「私も気持ち分かってくれない」と怒ったり、余計に「私は、信用されてない」と思ってしまい、他の症状が出てくるきっかけにもなってきます。
認知症対応PERT2です。
まだまだ、沢山あります。
対応の仕方は、私が述べているのは、あくまでも一部で他にも様々な対応の仕方があると思います。
少しでも、読んで下さっているあなたのお力になれば幸いです。