2009-4-20
4月26日掃立て予定で日本原蚕種の三種類の各一蛾分(約450頭)の蚕の飼育を今後のトレーニングとして行う
蚕種は独立行政法人農業生物資源研究所ジーンバンク事業により配布を受けました
粟国蚕は繭層も薄く繰り糸が出来ず養蚕の実用品種から外され昭和の始めに福島県の蚕業試験所から国の蚕業試験場に移され蚕種が保存されております。沖縄との養蚕の関連の記録はありませんが4年前より個人として研究的に飼育して繭作りの実績があります。
琉球多産繭は古くから沖縄で飼育されてきた品種(綿繭)で、2頭の蚕が一つの繭(玉繭)を作る性質があって繰り糸が出来ないのでこれも実用品種から外され蚕種は保存されてきました。玉糸つくりに人気のある品種です
角又(つのまた)は日本種と支那種を掛け合わせて作った品種で実用品種として国内で飼育に使われ沖縄にも明治33年に導入された実績があります(沖縄の蚕糸業:宮古農業改良普及センターより)
今年は異常なほど暖かく桑の葉も良好に多量にあるので飼育は楽そう
また天板をのせ四面をシートで囲った蚕室を作ったので温度 湿度 通気の管理が出来るのでこれまでよりいい成果が期待される
これで通年飼育研究が可能です