先日、友人のお父様が亡くなりました。
この方は趣味で畑をやっていて、季節ごと色々な野菜をたくさん作っては私たちにお裾分けしてくれました。
ナス、きゅうり、ピーマン、タアサイ、アスパラ菜、かき菜、甘い唐辛子。。。
今まで食べたことがなかったのに、いただいたものが美味しくてその後進んで食べるようになった野菜もたくさんあります。
現在私が育てているコウサイタイもその一つ。
最初に食べてからとても気に入り、毎年いただけるのを楽しみにしていました。
今年の初夏、私の父が亡くなって間もない頃にその方に癌が見つかりました。
既に末期の状態だったため、程なくしてライフワークだった畑仕事もできなくなったと友人から聞かされたのは秋の終わり。
それでも希望を捨てず癌と向き合っていたと聞きました。
私がコウサイタイを育てていると友人から聞くと色々アドバイスしてくれました。
来年になってコウサイタイが食べごろになったら是非一緒に収穫したい。
土の匂いをかぎ、可愛らしい黄色の蕾を見て少しでも元気になればいいなー、なんて密かに夢見ていましたがそうそううまく行きませんね
せめてもと出掛けに菜園に寄って食べられそうな脇芽をいくつか手折ってきました。
こんな時期に花が咲くんだな〜、などと思っていましたが今日このために咲いてくれたのかもしれませんね。
おじさんの枕元にと友人に渡すと、「最初の頃の太い脇芽が柔らかくて美味しいんだ」と自慢げに食べていた父を思い出した、と喜んでくれました。
おじさん、今までお世話になりました。
色々たくさんありがとう。