先日チャットでイギリス人の女の子からカミュの作品を勧められた。私は生憎カミュの作品は「異邦人」しか持っていなかった。(その子はThe fallを勧めてくれた)しかしこの機会にもう一度読むのもいいかと思って、二日間かけてじっくり読み進めた。

 まだ僕は実存主義やら無神論などについての見解は浅いので、そういった面からは楽しむことができなかったが、ただ、それでも素晴らしい作品だと再認識した。

 母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ―――。裏表紙のこの一文を読んだだけで主人公ムルソーの異常な倫理観を垣間見ることができる。ただ、読み進めているうちにいつしかそんな崩壊した倫理観に慣れてしまっている自分に気づいた。

 本文中に何度も彼は「めんどくさい」というのだが、正に反抗期の少女が親に対して感じるような「めんどくささ」を疑似体験しているような気分だった。

 読み終えて感じたのだが、誰しも自分の中に彼のような「自己への無関心」を持っているのではないかと思った。

 まとめて読んでおきたい作家のひとりである。