いつ終わりが来るかなんて、誰にも分らない | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

まさか、元旦の家族団らんの時間に

地震が来るなんて、誰も思わなかったはず。

 

まさか、

建物の下敷きになってしまうなんて

誰も思わなかったはず。

 

先日、新聞に

あるご家族の記事が載っていました。

 

 

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石川県珠洲市に住むAさん(53)は

元旦、母〇〇さん(76)と雑煮を食べた。

 

海が目の前に広がる地区に2人で暮らす。

 

午後はこたつでのんびりしていた。

いつしか母はうとうとし

自分はパソコンでYouTubeを見ていた。

 

いつもの正月だった

 

夕方、突然揺れた。

 

いったん収まると、母から

「家の周りを見てきて」と言われた。

 

家を出て確認してみたが

目立った被害はない。

 

玄関先で、母が呼んでいた。

 

電話の子機を持っており

妹から電話があったようだ。

 

その時だった。

 

ガタガタガタ

 

さっきよりも強い揺れに襲われた。

 

思わず地面に伏せた。

 

母の悲鳴が聞こえた。

 

自宅の2階部分が1階を押しつぶした。

 

「母ちゃん、母ちゃん」

立ち上がって何度も叫んだが

返事はない。

 

「津波が来る!」

 

消防団員が非難を促す。

 

やむを得ず自宅を離れた。

 

「母ちゃん、ごめん」

 

あたりは壊れた家屋ばかりで

変わり果てていた。

 

避難所の階段を上がると

津波が見えた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

新聞には、息子のAさんと妹さんの声も

載っていました。

 

 

息子のAさんは

あの時、母に頼まれて外にいて助かった。

もし自分も家の中にいたら・・・

 

妹さんは

2回目に大きな地震が来るとは。

電話かけなきゃよかった。

早く外に出て、と言えばよかった」

 

 

あのとき聞いた自分を呼ぶ声

電話越しの叫び声

最後の母の声が、きょうだいの耳からまだ離れずにいる。

 

2人はがれきの中からピンクの毛布を見つけ

ブルーシートにくるまれた母にそっとかけた。

 

「これまでありがとう」

 

 

この状況を想像するだけで泣けてきます。

 

きっと、ごきょうだいは

なぜ、あの時・・・ と

自分自身を責めることになるのかもしれません。

 

 

あなたが悪いわけではない

 

 

という言葉を受け入れられるようになるには

日にち薬しかないのかもしれません。

 

このごきょうだいように

突然、愛する家族を失ってしまう

悲しみ

苦しみ

虚脱感

に苦しんでいる方がたくさんいると思うと

 

暖房の効いた部屋で

お風呂にも入ることができて

温かい食事をとることができる

 

これって、当たり前ではないな

 

そう思います。

 

 

いつ終わりが来るかなんて、誰にも分らない

 

 

だからこそ

いつ終わりが来てもいいように

今を大切にしなければ。

 

一日も早く、被害に遭われた方に

笑顔が戻ることを祈るばかりです。