善い心と悪い心 | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

人には、善い心と悪い心のふたつがあって、
それが一つの円になって人間をつくっている

 

これは二宮金次郎氏の言葉

 

 

 

昨今、マスクの転用販売は禁止されたものの

それでも、街中で堂々と販売している輩がいます。

 

インタビュアーがマイクを近づけると、

「責任者がいないのでわかりません」とか

「在庫分を売っているだけです」と言いながらも

そそくさと片付ける光景がTVで流れていました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

むかしむかし、江戸が暴風雨に見舞われたときのこと

ある12歳の少年は考えました。

 

『紀伊国屋文左衛門は、江戸が大火事のとき

材木を買い占めて大儲けした。

今回も、多くの家が暴風雨で壊れてしまうから、

材木は高くて買えないけれど、釘を買ったら儲かるかもしれない』

 

 

お父さんは彼が11歳の時に亡くなりました。

そのため、お母さんを楽にさせてあげたいと思う気持ちから

早速釘を買いました。

 

彼の叔父たちは、

「値が上がる前に釘を買って大儲けしようとしたのは大したものだ」
と彼を褒めました。

 

しかし、その話を聞いたお母さんは、激怒します。

 

彼を座らせて、
「昨年、お前の父上が亡くなられる直前に、

その枕元で、お前を立派な人間にすると私が誓ったことを忘れたのですか!」
 

激怒したお母さんは、二階から彼の布団を一階に投げ捨て
「もう、この部屋にあがることはなりません!」

まだ12歳の少年にとって、
お母さんから見捨てられたことはショックで、
その晩は一睡もできませんでした。

お母さんが彼を許してくれたのは3日後

お母さんは彼に言いました。

「人が困っているときに、人を助けるのではなく、
 困っていることに便乗してお金儲けをしようとしたことは

立派な人の行ないではありません」

 

その後、彼は目先の損得に走らず

世のため、人のために尽くすのでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

これは明治時代に陸軍の医療を近代化させた軍医で
赤十字社の社長にもなった石黒忠悳氏の幼い時の話です。

 

 

善い心と悪い心は、誰にでもあります。

 

両方足して100

 

どちらの割合を大きくするかはその人次第ですが

今こそ、「善い心」を発動したいですね。