十分に酵母が増殖したら
次第に硫化臭も消えて、酵母によってそれぞれの香りがタンク内に充満してきます。
中汲み槽しぼり用の酵母は、花のような甘美な香りですね。
最高の温度を数日保ちますと、「優良酵母を大量に培養する」という酒母の目的は達せられ、酒母の成分も整ってきますので、今度は本仕込みに使用するまで保存してやる必要があります。
といいますのは、酒母のあいだにも発酵が進み、アルコールが増えていますので、あまり発酵が進みすぎますと、今度は逆に高濃度のアルコールで酵母が弱ってしまうからです。
だいたい使用時にはアルコールが10%程度ありますから、酒母と言えどもちょっとしたお酒です。
頃合を見計らって氷を入れた筒をタンクに入れ、出番をじっと待ちます。
酵母は盛んに増殖します
順調に経過を続けて品温が上がったので、19度程度を数日維持するようにしました。
このころになると、特に加温操作をしなくても、発酵などによる発熱で温度が保たれるようになります。
そのことから「休み」と呼ばれるのが面白いところです。
暖気樽の2本目を入れるくらいから酵母の特徴が表われてきて、酵母増殖が盛んな休み頃には特に顕著になります。
「中汲み槽しぼり」に用いる富久長専用酵母(富久長スペシャルということで、FSなどと呼んでいます)は香気成分をたくさん作る酵母で、その香りの前段階として硫黄のような臭いが立ちこめます。
温泉に入ったようなこの臭いが強いほど、後ほど香りも高くなります。
写真では臭いをお伝えできませんが、今回の酒母も出来は上々のようです。
このころになると、特に加温操作をしなくても、発酵などによる発熱で温度が保たれるようになります。
そのことから「休み」と呼ばれるのが面白いところです。
暖気樽の2本目を入れるくらいから酵母の特徴が表われてきて、酵母増殖が盛んな休み頃には特に顕著になります。
「中汲み槽しぼり」に用いる富久長専用酵母(富久長スペシャルということで、FSなどと呼んでいます)は香気成分をたくさん作る酵母で、その香りの前段階として硫黄のような臭いが立ちこめます。
温泉に入ったようなこの臭いが強いほど、後ほど香りも高くなります。
写真では臭いをお伝えできませんが、今回の酒母も出来は上々のようです。
中汲み槽しぼり仕込んでます
中汲み槽しぼりは今、酒母の段階です
富久長の顔とも言うべき香り高い純米吟醸酒「中汲み槽しぼり」。
現在は酒母のタンクでじっくりと酵母を培養しているところです。
ブログを始めたのが酒母の仕込みより遅かったのでタイムラグがありますが、お酒のできるまでの様子をお伝えしようと思います。
日付を遡ってアップすることができませんので少々日にちを掴みづらいかもしれませんが、どうかご了承ください。
酒母仕込みの日は1月11日。
水に麹と米を仕込みます。
予定通り21度くらいに仕込み、まずは麹の酵素で米を溶かしてやります。
写真は「汲み掛け」といって、下の方に溜る酵素液を全体に回しがけ、溶解を促進させているところです。
富久長の顔とも言うべき香り高い純米吟醸酒「中汲み槽しぼり」。
現在は酒母のタンクでじっくりと酵母を培養しているところです。
ブログを始めたのが酒母の仕込みより遅かったのでタイムラグがありますが、お酒のできるまでの様子をお伝えしようと思います。
日付を遡ってアップすることができませんので少々日にちを掴みづらいかもしれませんが、どうかご了承ください。
酒母仕込みの日は1月11日。
水に麹と米を仕込みます。
予定通り21度くらいに仕込み、まずは麹の酵素で米を溶かしてやります。
写真は「汲み掛け」といって、下の方に溜る酵素液を全体に回しがけ、溶解を促進させているところです。