戦勝国アメリカが
敗戦国日本に
押し付けたのが、
この「日本国憲法」
だった。だから
属国憲法なのです。
その特異性は、
この憲法の前文と、
第一条と、第九条に、
はっきりと
出ています。
以下、
それぞれについて
簡略に
説明いたします。
前文はお伽噺
まず、日本国憲法の
基本原理を示した
前文にはこうある。
「日本国民は……
平和を愛する諸国民の
公正と信義に
信頼して、われらの
安全と生存を
保持しようと
決意した」と。
これは世界の現状を
無視した全くの空論・
お伽噺ですね。
いまの世界は
主権国家の鬩ぎ合いが
その実相ですよ。
これを仏法では
「闘諍堅固」の時代と
いうのです。
見てごらんなさい。
日本に隣接している
中国・ロシア・
北朝鮮の三国を――。
これら三国は独裁の
専制軍事国家で、
スキあらば日本を
侵略せんとしている
ではないか。
ロシア(旧ソ連)
などは、日本との間で
不可侵条約を
締結していながら、
昭和20年の敗戦直後の
日本に突如として
攻め入り、
北方領土を掠奪した。
それだけではない。
満州国にまで
乗り込み、数十万人の
日本の在留邦人を、
口にするのも
憚るような残虐な
行為で殺戮した。
このような無法な国も
戦勝国のメンバー
だったのです。
これらの諸国をも
「平和を愛する
諸国民」として、その
「公正と信義に
信頼して、われらの
安全と生存を保持
しようと決意した」
との文言は、
「宋襄の仁」
に等しい。
まさに
現実を見ない空論・
お伽噺です。
このお伽噺を
前提にして
作られたのが
「日本国憲法」
なのであります。
天皇の地位
ついで
第一条を見れば、
天皇の地位について
次のごとく
定めている。
「天皇は、日本国の
象徴であり、
日本国民統合の
象徴であって、
この地位は、主権の
存する日本国民の
総意に基く」と。
この第一条に
おいては、
天皇の地位を、
明治憲法の
「万世一系の天皇
之を統治す」
から、「象徴」に
変更したうえで、
「この地位は、
主権の存する
日本国民の総意に
基く」とした。
これでは
国民投票によって
皇室を廃絶することも
できてしまう
ではないか。
もし皇室をなくそう
という運動が起きて
国民投票で過半数が
賛成したら、そのとき
日本の万世一系の
皇室は亡んでしまう。
それがこの憲法には
前もって
決めてあるのです。
「仏は主君、
神は所従」
明治政府は、
仏法を排斥して
天照太神等の
日本古来の神々を
国の本とした。
だが
「仏は主君、
神は所従」である
ことは、
聖徳太子のとき
すでに結論が
出ているのです。
聖徳太子の
仏法守護
聖徳太子は朝鮮半島を
経由して渡来した
仏法を守護するため、
日本古来の神々に
こだわって仏法を
排斥した豪族の物部と
身命を賭して戦った。
まだ10代の若い
聖徳太子が蘇我氏と
ともに命がけで
戦って、ついに
物部を倒した。
そこで始めて
日本に仏法が
確立されたのです。
まさに聖徳太子こそ
大賢人だと私は
思っております。
この聖徳太子が日本に
生まれたことも、
御本仏日蓮大聖人が
御出現される
その露払いですね。
勝れた天子は
仏法を本として
いる
その後、
日本にはさらに
伝教大師が出現し、
法華経の迹門戒壇を
建立した。時の天子・
桓武天皇は伝教大師に
深く帰依し、
この迹門戒壇建立に
力を尽くした。
その後、代々の天皇が
伝教大師の叡山に
帰依し外護した姿は、
立正安国論御勘由来に
日蓮大聖人様が
次のごとく
仰せられている。
「孝子の父母に
仕うるに超え、黎民の
王威を恐るるに
勝れり」と。
これを以て思うに、
明治憲法には
「万世一系の天皇之を
統治す」とあり、
この文面では
「万世一系の天皇」
は、神武天皇以来
今日まで百二十六代、
いずれの天子も
天照太神等の神を
国の本としたごとく
見えるが、
決してそうではない。
勝れた天子はみな
仏法を本としている
のであります。
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