1st album 「Plus One」 08
「どうしたの?」って君は 俯いた僕に
いつもと変わらない声で尋ねる
「なんでもないよ」と君に応える僕の
この言動はどの喉から出てるの
それならいいけどって
君が呟く言葉の反響だけホームに響く
そうだよって言うだけの僕には
なんだか反対側に喋った気がした
最近言葉が喉の奥で詰まってるよ
不器用だって逃げた それを繰り返して
「好き」とか「嫌い」とかうまく言えないから
後回してたら 手放されたんだろう
「どうしたの?話してよ」 君が見つめる
瞳の奥で霞んでいく僕
こんなに辛いのか 消えていくことが
どうりでその手が冷えきっていたわけだ
毎日君の陰に見る誰かの姿がちらついて
僕を困らせる
「どうしたの?」って 君の疑問が増えてきた
「そんなにわかんなかったっけ?」って 僕のハテナも
ずっと一緒だったあの頃に比べて
月日と口数が反比例していく
こんなに想っていて こんなに唸ってても
誰かに愛されなきゃ生きれない
最近 他愛ないことしか話せないから
新聞でも載ったら振り向いてくれるかな
そんな名誉も犯罪も出来ないけど
ここで踏み出すだけで変わる気がして
今になっても キレイな髪も
君の匂いとか ぐるぐるまわる
どうした離せよ 受け止めないのに
なんだよ笑えよ 何も言えないのに
ホームで笑っている君を見つける
最終電車を1つ送らせる
知らないあの人と君のために
どうしたかったんだ
腐りきった心は刹那の思い出を捨てられなかった
ホームで笑っている声にかき消された僕の想いも
列車の音で 今 全て離すよ
「どうしたの」って 君の声が聞こえる