パンドラの箱 -2ページ目

パンドラの箱

最後に残るのは希望の種

次男、先日無事に大学を卒業いたしました。

4年間。あっというまだったなぁ。


未だに受けられなかった授業や実施されなかった行事、全て取りやめだったゼミの実習など、出来なかったことに目がいってしまう。

学部のfacebookで1〜3年生の実習の様子をみて、チクリとした気分になってしまう器量のせまいワタシ。


しかしそんな親より子供は大人。

羨ましく無いと言えば嘘になるけど、俺だけじゃない。同学年はみんな一緒。

それに今、大学生活を楽しめている世代は高校生活を制限されてた連中だし。

何より普通に生活出来ること、勉強したい時に学びの場が与えられるって本当に幸せなことなんだって思えるようになった。そう話す。


4月からは三重に赴任。

卒業論文にギリギリまで掛かってて要領悪し。

他の人は早々に終わって帰省している様子なのに!

2月の半ばにやっと帰ってきたかと思ったら、まさかの胃腸炎とインフルエンザダブル罹患で8日も入院。

おかげで予定してたアパートの下見も出来ず、図面とGoogle mapで決めましたわ。

車も大急ぎで、大根買うかのようなノリで即断即決「これ下さい!」で慌てて買って先日陸送で送りました。


あとは送り出すだけかと思えば、引っ越し荷物の届く日に、本人は空手の審査会。

普通なら今回は見送って、次回にしたらと思うけど、今回は四段審査。

四段からは師範となる審査なので、その日はちょっと都合が悪くてなんていえるものじゃない。

師範会の面々が揃っての審査なのだとか。

引っ越しは引っ越しでどうにもこうにも25日にしか出来ないと言われ、仕方なく私が引っ越し作業に行く事になりました。


卒業式には行きたかったけど、そうそう仕事もやすめない。

引っ越し荷物の発送と卒業式は息子だけで私は行くの辞めました。

ま、大学にもなって親が行くのも少数でしょうし、私が行ったら相手をする為に最後に友達と遊ぶ時間も減ってしまうだろうしね。

そんな訳で19日に引っ越し荷物の発送を終えて帰ってきました。


家に着くと学位記を私に差し出し「4年間ありがとうございました」と。

しかし何故か証書入れが2冊?

「これ何?」

聞いてみたらもう一冊は卒論が優秀論文に選ばれ、その表彰状だと。

「ええええぇっ!」

ソファーから滑り落ちそうになりましたよ。


あの次男が?

卒論書ける気がしない!

本当勘弁して欲しい。

無理ー!

そう騒いでいたのに?

ギリギリまで手直しが続いたのはその為だったか。

グズいって思ってごめんなさい。


「頑張ったんだね」そう言ったら「結構頑張りました」だって。

頑張ったって言えるだけ努力したって凄いね。そう思いました。

しかしだ、優秀論文で表彰されるの事前わかっていたなら何故教えてくれない。

無理してでも授与式行ったのに!

まあ、そういうところも息子らしいか。



ショックだわ。
先週行った術後9年経過検査の結果を聞きに行って来ました。
私の身体は問題無いんだけどさ、主治医が年内に退職と聞かされました。

何処かに移られるのかきいたら、まだ決まって無いって。
開業や転院では無いようで、私的な理由で退職と言われていました。

無事に卒業をお見送りするまで居られなくてごめんなさいと。
次回の診察は5月なので今日が最後の診察。
CT映像を動かしながら細かく説明してくれました。
いつもは簡潔に説明されますが、今日は頭の前からお腹まで一つ一つポイントを説明してくれました。
こんなに細かく診て下さっていたのかと今更感謝。
普段は5分診療ですが、今日は今までの長い経過も含めて分かりやすく話して下さり、卒業まで居られなくてごめんなさいと。
これが先生からのお餞別だったのでしょうね。

どんなに忙しくても、一度は必ず目を見てニッコリと安心する笑顔を見せて話し始める先生。
知的な美人で患者に出来るだけ不安を感じさせ無い話し方をしてくれる先生。

一度だけ主治医不在の代診で担当された女医さんはパソコンから眼を離さないで、開口一番に「CTは問題無いけどエコーで引っかかってるから、細胞診の予約取って下さい」いきなりこんな感じで終了。
こちらの気持ちなんかお構い無し。
質問も受け付ける雰囲気無し。
主治医との違いに愕然としたのは忘れられない苦い記憶。

診察室を出る時にわざわざ立って扉の所で見送ってくれた主治医に「今までありがとうございました。先生もお元気でご活躍下さい」と挨拶したら「活躍は出来ないかもしれないけれど、どこかでひっそり頑張って生きて行きます」と寂しそうに言われてしまった。

もしかしたら外科医生活に疲れてしまったのかな?
心身の具合でも良くないのかな?
色々気になってしまったけど、あんな素敵な先生なんだから。
どんな場所で何をされていても、お幸せにと心から願って。
ありがとうございました。

なんだか年々年の瀬感がなくなりますが、何とかかんとか奮い立ち今年も無事に御節完成しました。

去年はサボった薔薇の剪定もしたし、さっき年賀状も書き終わった(←今頃かw)


伊達巻、田作り、柚巻き、栗きんとん、黒豆、煮豚、イクラの醤油漬け、紅白なます、金平ごぼう、金時豆、煮しめにあとなんだっけ?

山ほど作りあとは明日重箱に詰めるだけ。

これがまた一仕事なんだけどね。


関東風のお煮しめ。

里芋は八方にむいて

人参はねじり梅

蓮根は花に

椎茸は亀甲

絹さやは矢羽根

こんにゃくは手綱

これに牛蒡と鶏肉、筍をいれるのが我が家流。




なんだかんだとありましたが、無事に年を越せます。

今年一年ありがとうございました。

良いお年をお迎え下さい。


これからお寺の初詣のお手伝いのご奉仕に行ってきます。