当世、神無月には、町のあちこちにカボチャが飾られる。
「ジャック・オ・ランタン」がいっぱいだ。
商店街で、クリスマス同様にハロウィンが定着しつつある。
昔なら、十月とくれば「えびす講」で賑わい、町は正月さながらの光景だったという。
気仙沼では、十月二十日のえびす講の時には「どんこ汁」をお供えするのが習わしだそう。
(参考資料:『えびす信仰事典』 吉井良隆 著)
今では、えびす様と鯛ではなく、カボチャ男とカボチャランタンになってしまった。
ちなみに、「ジャック・オ・ランタン」も、もともと欧州のお祭りではカボチャでなくカブだったのが、アメリカに渡ってから、カブよりも加工しやすいカボチャに変わったという。
(参考資料:カナダ・トロント生活情報サイト「Nicholas Rogers氏に聞くハロウィンの成り立ち、カナダや日本、世界各国のハロウィンについて」)
かくして、馴染みの和菓子屋さんでも、「ジャック・オ・ランタン」の登場だ。
(お菓子処つぼやの練り切り)