★17:30 分娩開始
子宮口全開と認められ、
「じゃあもう次陣痛きたらいきんでみようか」と許可がおりた!
もうかれこれ何十時間この時を待ち望んだことか…
我慢せずにいきめる幸せを噛みしめながら精一杯ふんばる。

いきみ方はやたら褒められる。
ゴールが近づいてきた気持ちになり、合間にダンナと話をする余裕すら出てくる。
ただ、いざ分娩ってなった瞬間から陣痛が激減してしまい肝心のお産が進まない。
ということで、一旦休憩してから仕切り直すことに。

楽な姿勢に戻り、陣痛が来たら「いきみたければいきんでいいよ」という、とってもフリーな状態。
いきみ練習、みたいな間抜けな自分が面白くなってきて、やたら爆笑してた。
(あとからダンナに笑ってて怖かったと言われた)
そんなこんなしても陣痛はだいぶ弱いままで…
結構な時間様子を見る。

ちなみにこの間もポン太の心拍は一度も下がることなくひたすら元気いっぱい。
あとはいい陣痛がくるだけ…
なんだけどやっぱり陣痛は弱い。

さらには「どうも頭が大きそう」という判断をされ(まぁあたしの子ですから…)、
分娩開始からも2時間経過したのでちょっとお産のお手伝いとして吸引をしてもらうことに。
もともと自然分娩思考とかない私にとってはまさに神のような道具登場!
(赤ちゃん自身にとってはこれ結構なストレスらしいのだけどね)


ここからいよいよクライマックスへ。
よしじゃあ最後あと10分以内で決めましょう!という先生の力強い言葉のもと、
ほんとに3回めの陣痛で「せーの!」と全員が一丸となり、
私も完全に体中の血管ブチ切れるくらいまでいきみまくり…





19時52分



ポン太誕生!!!!



「頭が出たよ!」って言われて
確かに股の間に見えて、
あー終わったんだーってほっとしてた次の瞬間に今度はにゅるにゅるとした感触があり
「え、え、何?!」と思ったら、
身体とか手脚が出てる最中だった。
今でも妙に忘れられないあの生々しい感覚…(笑)


自他認める涙もろい私なので出産の瞬間なんか絶対号泣するだろなー恥ずかしいなーと覚悟していたのだけど、
想像していた以上に長いマラソンになったためゴールした感激やら実感すらなくて、
もちろん涙も出なくて、
ただ「赤ちゃん元気そうですかー?」とか普通のトーンでしゃべってた。

ビックリしたのは、へその緒が2周も首に巻きついていたらしいこと。
一瞬先生や助産師さんたちが慌ててました。命の危険すらあるもんね。
そもそも普通2周もしてれば赤ちゃん苦しくて心拍とか弱くなってくるからモニター見てればまずわかるらしいのだけど、
なぜかポン太の心拍は最後の最後まで力強くバックンバックンしてた。
心臓が強い子なのかしら?
これはやっぱ水泳選手か?
…ってのは冗談にしても、
何より無事に産まれてきてくれたことには本当にただ感謝の一言でした。