美しいビジネスは特需にのってはいけない。 | 1億稼ぐ美しい思考と美しいビジネスモデル達。 俯瞰思考と美しいビジネスの企て-集客売上アップの思考と作法

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集客テクニックや手法は何も生まない。「美しい橋」が架かっているか?美しい思考で美しい仕組みが出来ているか?日本一小さな県で、ネットを中心にプロディース業、会員制モデルなどを行っている田舎モノが儲かる、廃れないビジネスモデルや事例を語ります。

金曜日に東京都内で某協会のゲスト講師として2時間ほど講演。
テーマは「ビジネスと思考」
ここ数年「一般向け」に話したことはないので、かなり内容は悩みました。



僕は「美しさ」が何事にも重要であり、必要不可欠な要素だと考えています。

この「美しさ」とは美醜の事ではなく、「エレガンス」という意味合いが近いかもしれません。
ガツガツしない、知的といいますか、上品といいますか・・・
やはり一言で表現するのであれば「エレガンスさ」ですね。

フェイスブックで集客しよう
アメブロでザクザクと集客する方法教えます


などのようなモノを貪るように探したり、宣伝している人も多いですが、それらとは対局にあります。
それらは「美しくない」からです。
セミナーでもお話しましたがソレらは「戦術」に過ぎません。

悲しいことに「戦術」では「短期的な売上」を結構簡単に運んでくれます。
それこそ数百万、数千万くらいのお金は運んできてしまうのです。

だからやってしまうのですね・・・
フェイスブック塾とか、如何わしいモノを。
「●●で稼いだ方法教えます!」的なるものを。


戦術の方法、詳細を学んでも、
バックボーンであり、継続的な収益を運んでくる「戦略」が無いわけですから、その後に起こることは容易に想像できます。

それは・・・「そのビジネスの終わり」です。


僕がサラリーン時代に上司に言われた言葉があります。
かなり意味深い言葉で、この世のビジネスを表現していると思います。
ダメなビジネスと悪いビジネスを言い表しているといっても過言ではない。


「特需に乗ってはいけない!!」


という言葉です。
言い換えれば「ブームや流行に乗ってはいけない。」という事です。
これが出来る人間は非常に強い気がします。



ブームや特需が起こった時点、それらに気づいた時点で「ピークに近い」という事であり
それらはバブル的なものであるから、いずれハジけるという事を認識しておかなければいけません。

それに気づかず目先の売上を「顧客から奪取しよう」と考える人は少なくありません。
サラリーマン時代にもそうゆー系の社長さんがたくさんいました。



特需とは基本的に「利益の先食い」でしかないわけです。

5年間に渡って得られる売上を、数ヶ月でさき食いするに過ぎない。




そしてもう一つは「キャッシュフロー」の問題です。

前年比300%などの飛び抜けた「特需効果」で売上が伸びるほど、会社的には危険です。

それは「税金」の問題があるからです。



日本の税制は前年の売上に対して、容赦なく税金がかかります。
つまり「売上が増えた分」だけ、税金は確実に増えるのですね。
従業員に余裕をこいて200万のボーナスを支給すれば、従業員は住民税がUPしちゃいますから、翌年から元の給料になっても住民税はあがるわ、各種手当が受けられないわ・・・で結構大変なんですね。


「今年は特需で儲かった」というケースでは往々にして

「翌年はいつもどおりの売上」に戻るわけです。


当たり前です。
なぜなら売上をもたらしたのは「特需」であるからです。
いつかは消える波であり、バブルであるからです。


そして「資金繰り」という大きな問題が起こるのですね。


講演でも少し触れましたがネットで言えば、マーケ手法として
”プロダクトローンチ”が大流行していますが、そこには同じ危険性を孕んでいるのです。


税制の違う海外のマーケティング方法をなぞっても、
税制が違いますから「海外では問題にならなかった問題」が発生するのです。

「柔らかい収益構造」は簡単に潰れます。

簡単に潰れるから「次の戦術に頼る」という終わりなきラットレースに巻き込まれるワケです。






インフルエンザ特需でマスクを売りまくり儲かった会社はいくつもあるでしょう。

でも悲しいことに、翌年からリストラを開始した会社もいくつもあります。

特需にのって売上がドカン!と増えてしまい、事業税やら法人税やらを払えなくなってしまうという事です。

だから「儲かったのにリストラ」という意味不明な結果を引き起こすのです。
笑い話のようですが、そこら中でよくある話です。


「特需で伸びた、得た売上は厄介です」

なぜなら「特需」で伸びた売上は「次の特需」がない限り、越える事は不可能だからです。


こんな小学生でもわかる理屈が、分からない人は多いのですね。
冷静になれば、そういったストーリーに気づくはずなのですが、
「今しかない!!」と心理的にヤラれているので、あとの祭りとなるわけです・・・





戦術の寄せ集めで勝てるなら、この世は成功者だらけでしょう。
戦略が一番重要であり、そこに「美しさがあるのか?」という事が重要なのです。
継続して、細く長く生きることができるか・・・

チャンスは「ありすぎる」のです。

何を焦っているのか僕には理解不能です。



戦略がガッチリと決まっていれば、
戦術の1つや2つが狂っても、たいした影響はありません。

しかし戦術に頼ると思いっきり狂い始めます。

歯車が一つ止まると、全体が止まってしまうのですね。



やはり何事も全体像を俯瞰し、その先を、ストーリーを創造、想像する事が大事だなと。