値引きをして儲かるなら、この世は誰でも社長だと思っているハマモトです。
でもおかしなコトに大半のお店は儲かるために「割引」を行っているワケで、
こういう矛盾に気づかないまま、人生を終えてしまうのでしょうか。
少し考えれば「最善の方法」は案外出てくるわけです。
＜問題＞
単価15,000円の商品を10個まとめ買いしてくれるお客さまがありました。
お客さまは「10個買うのだから、１割引きにして欲しい」と値引きを求めてきました。
商品の原価は5,000円です。
面倒なので、人件費は考慮しないものとする。
あなたならドウスルよ？？？？？？
・
・
・
・
・
・
はい。
簡単ですね。
「値引きでなく、タダ戦略で対応する」
これが答えです。
＜考えてみる＞
単価10,000円のモノが10個売れるのだから売上は150,000円。
原価（変動費）は5,000円です。
（通常価格で売ったとき）
150,000－50,000＝100,000円の利益
（1割値引くとき）
1割値引くので15万円から1割引いた金額135,000円が売上に。
利益は135,000－50,000＝85,000円
（1割相当をおまけしたとき）
おまけすると売上150,000円は変わりません。
でも1割おまけですので、原価の5,000円の1割、つまり500円コストが増えます。
つまり55,000円です。
というコトは利益は
135,000-55,000=95,000円
（値引き時）利益８５，０００円
（おまけ時）利益９５，０００円
値引きもおまけもしなければ本来の利益は１０万円です。
本来の利益の減少を見てみると・・・・
利益の減少は・・
（値引き）▲１５，０００円
（おまけ）▲ ５，０００円
その差、3倍。
本来の儲け100,000円は、売上金額の１割値引きの場合は、
額にして 15,000円減ることになり１割おまけの場合は 5,000円減ることになります。
ああ。。利益も「おまけ」の方が多い。
値引きをすると失う利益額もハンパない。
しかもこれは固定費を考慮していない。
正社員とか雇っていれば固定費は値引きしても一定なので、もっと利益が少なくなる・・・・
というように「値引きの怖さ」はシンプルなんですが、
なぜか値引きするコトが多くの人は大好きで、
しかも値引きしているのに「儲からない」というわけです。
当たり前ですねえ。
儲からないような方法しているから儲からないんです。
僕も営業マンをしていたの分かるのですが、デキる営業マンは「値引き」はしません。
他のモノをサービスでつけたりするワケです。
値引きは最終手段であり、使うべきでない方法であることを分かっているワケですね。