How do it express, and do it create? -98ページ目

「あかり」の灯を消してはいけない。

日本国内での電球製造における、東の横綱である東芝ライテックさんが白熱電球(シリカ電球)の生産をいよいよ終了されました。西の横綱であるパナソニックさんも(先だって見学させていただきました)2012年までには生産を終了すると聞きました。

その昔、エジソンが白熱電球を発明する際に主要部分であるフィラメントの素材選定で試行錯誤の末、日本から持ち込まれた竹が採用されたという話を聞いて以来、個人的にとても親近感のあるものでした。
東芝ライテックの創業者はエジソンから直接、技術指導を受けたとも聞いています。

以前のエントリーにも書きましたが白熱電球とは、内部のフィラメントが電気的に発火されメラメラと燃えている自然の光なんですね。
そんな自然の光の波動が人の心理に作用していると考えています。
調光をかけ、明るさをギリギリまで絞っていくと光色がだんだんと赤みが増し情緒的になるのも白熱電球特有の効果です。(そんな効果をよく利用してます。)

代替品として市場に出回っている電球型蛍光灯ですが、
内部には微量ですが水銀が入っていて(どうしても必要なんだそうです)役目を終えたものは産業廃棄物になるしかないんです。
また(これもごく微量ですが)点灯中に低周波が発生していて気分が悪くなる方がまれにおられます。
(低周波障害って言うんだそうです。)

最近は電球型のLEDの開発も進み価格もずいぶん安くなってきました。(3~4千円くらい)
先だっての東京での展示会でも各社、光の質をこだわっていて中には色ずれがほとんどないもの(Ra90以上)や白熱電球の光色を自然に思えるくらいに再現したものも発表されていて、市場に出ている物もあります。
うちの自宅の照明もLEDにしないとなって考えています。(っていうか替えます。)

ただLEDにせよ蛍光灯にせよ、「情緒」があまりないように感じます。
調光しても、ただ暗くなるだけだったり、影をコントロールするような部分はまだまだこれからかなって考えています。

でも情緒性を必要としないようなものには今からどんどん使うべきだって思います。
日本中の信号機が全てLEDになれば原子力発電所1カ所分の電力が節約できるそうです。
どんどん使っていく事でいろいろなことが解り進歩していき豊かさにつながるって信じています。
当方が関わるものでもLEDの採用事例が少しづつですが増えてきています。
「あかり」の感性を理解しながら適正な光環境を表現できるかが当方の職能のひとつだと考えています。
天国でエジソンはどう思っているんだろう?
笑っていて欲しいと思います。