6月13日(月)
今回は帰国前の数週間の時間を割き、ケニア各地をまわってきました。最も強く感じたのは「ナショナルパーク・リザーブは、ケニア庶民のものにはなっていない」ということです。普段配属先でも感じていることですが、今回更にそれを実感しました。
配属先KWSの正規スタッフは職場がナショナルパーク・リザーブですし、異動も多いので、ケニアのナショナルパーク・リザーブを結構知っていますが、一般庶民は全くと言っていいほど知りません。アンボセリ・マサイマラは勿論のこと、近郊のパーク・リザーブにも行ったことのない人ばかりです。
どうしてでしょうか。答えは簡単。お金がかかるからです。観光客はナショナルパーク・リザーブには飛行機ツアーで行くか、陸路で行くとしても、サファリカーをチャーターするか、自分の車で出掛けるのが一般的です。ナショナルパーク・リザーブに入るには入場料がかかりますし、泊まるホテルやロッジは高級で、値段も高いです。
今回マサイマラのプチ贅沢旅行以外は全てマタツ等を利用して回りましたが、ナショナルパーク・リザーブ内は交通手段が無く、ナショナルパーク・リザーブの入り口ゲートで、内部にあるホテルに行く車が通るのを数時間待ち、車が通ると交渉して乗せてもらう、等の手段を取るしかなく、結構大変でした。
ケニア人の友人に旅の話をしたら、「そんなにいろんなパークに行ったなら、お金かかったでしょ」と言われました。「でも車をチャーターせずに行ったし、ホテルも見るだけで泊まらなかったりして、できるだけコストを抑えてまわったんだ」と説明したら、「それは外国人だからできたんだよ。ケニア人の自分がナショナルパークのゲートで車に乗せて、と言っても誰も相手にしてくれないよ」と言われ、確かにそうだと思いました。
ケニアはまさに観光大国で、野生動物も自然も海も本当に素晴らしいです。こんなに素晴らしい自国の資源を、ケニアの人たちの多くが知らないことをとても残念に思います。自国の素晴らしさを知ればそれをきっと誇りに思うでしょう。それが自然を守ること、環境をきれいに保つこと、への意識につながります。より多くのケニア人に自国の素晴らしさを知ってもらえることを心から願い、旅の締めくくりにしたいと思います。