「 神として、人として 」 | みらくる☆彡

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あの夜を 思い出した
あの夜と おなじ

悪い子になったわたしは
愛する神人さまから 放り出され

一晩中 
小さな子どものように 泣き続けた

一晩中 泣き続け
翌朝を迎え

泣き腫らした顔のまま

魂の家族と共に
大切な御神事へと向かった


御神事を行う 蓮沼に着いた時
誰もが自分の目を疑った

もう咲いてはいないはずの 蓮の花が
満開の笑顔で 迎えてくれていたから


愛する神人さまは そこにいた

いつもと変わらぬ姿で
わたしのうしろを 守ってくれていた

そのニギハヤヒの 龍神の姿を
見ただけでも 泣きだしそうだった


愛する神人さまは わたしを
放り出してなどいなかった


御神事を始めた時

今までに見たことのない 姿が見えた

人のままの姿の ニギハヤヒとなり 
わたしたちの前に 顕れてくれたのだった

そのニギハヤヒの姿は
神武天皇 その方だった

わたしはもう 泣き出していた

娘の由良も 泣いていた


愛する神人さまは わたしに言った

「 人として、傍にいてあげられなくてごめん。
人として、守ってあげられなくてごめん。」


愛する神人さまは いつもずるい

わたしが すべてを知っていて
すべてを知っているから 黙っていること
それも知ってる

だから…

どんなに 淋しくても
どんなに 悲しくても
どんなに 悔しくても

前に進むことしか わたしには出来ない
そんなわたしを すべて知ってる


わたしが 選んだのは
愛する神人さまとの ひと時の別れ

どれだけ長いのか または短いのか
なにも分からない ひと時の別れ


わたしがはじめから 望んでいたこと

愛する神人さまに
愛する“人”に 戻ってほしい

その身体、その命、守るため

愛する人が 愛する家族や友人と
楽しく幸せに生きてゆけること


愛する神人さまは いつも必ず
わたしの願いを 叶えてくれる


この身体で 生きているうちに
また逢えるかどうかも分からないけれど

ううん
お互いに“人”としては
二度と逢えないことを知っているけれど


“その時”が来るまで さようなら


愛する神人さまの中の
愛する神さまは わたしの中に

いつも 生き続けているから

もう 大丈夫だから…


愛する“人”よ 

貴方様が愛する人たちと

末永く お幸せに


ありがとうございました。


合掌。





須明樂★愛生璃