救急医療に携わっていると、毎日のように嫌でも人の死に目にあう。


人間の死亡は、医師が確認した時点が死亡確認時刻となる。


ところで死亡した人間の体は異常に重く感じる。


腕一本にしても、普段生きている人間とは比べ物にならないぐらいいのである


完全に重力に逆らわず、ずっしりとした重み感じる。

(今までの人生のかもしれないが)


言い方は良くないかも知れないが、死亡と同時に重力に逆らえない単なる物になってしまう。


そう考えると、人間の死亡についていろいろと基準があるが純粋に重力に逆らえない物となったときが死亡なのかもしれない。

ワーナー・ホーム・ビデオ
ER 緊急救命室 I ― ファースト・シーズン DVD セット vol.2 【Disc 5~7】

救命救急』や『救急』などという言葉は最近よくテレビを含むマスコミにも取り上げられ、特集やドラマなどになっている。

非常に多忙であるが、瞬時の判断力で人の生死が分かれる現場であるように描かれ、

非常にかっこよく映る。

しかし、日本はいまだ救急医療過疎であることは事実であり、日本全国で同等の医療は提供できていない。

つまり、ある場所で交通事故にあったからゆえに死んでしまうこともあり、ある場所で交通事故にあったから幸運にも助かったってこともある。

日本の救急医療システムは昭和38年に患者搬送体制が法制化されたことに始まり、昭和52年に救急医療対策事業実施要綱で発表され、初期・二次・三次救急と重傷度に応じて層別化された。

人口100万人に1つの救命センター(三次救急)を設置された。

現在、国内に160近い救命センターがある。

この数が多いのか少ないのか? 

はたまた、すべての救命センターがしっかりした医療を行っているのかは疑問が残る。地方に行けば一県一センターというのが当たり前。

救急車でも1時間かかることも。。。。。。(ドクターヘリなんかも出てきているが。。)

24時間・365日すべての時間を同じ水準で保つのなんて実際問題不可能かもしれない。

救急医を目指す医学生・医師など、皆無に等しい。

とにかく人不足。。。。

週40時間労働なんてありえない。

通常週100時間は軽くこえている。

医者も人間。 眠ければミスもある。

これからできる限り、実際の救急医療の現状、自分が感じたこと、救急医で嬉しかったことなど、様々なことをお話していきます。

ちなみに自己紹介を。。。

某救命救急センター勤務 医師 32歳

いろいろ皆様の意見をお聞かせください。