ぼくは45歳のときに、採用された遅咲きの支援学校の57歳の教諭です。ぼくの課題は、職場の知的の支援学校で、生徒の扱いに悩んでいて、特に週始めの月曜日などに、生徒の相手をしていて、滅入って、落ち込んで、自己卑下して、自虐、自分いじめをしてしまうことです。

 この課題に、この言語化の魔力で立ち向かいたいというのが、この本を出版記念講演会つきで、購入した理由です。この悪しき習慣をこの本の力で治せるか。

 樺沢先生の出版記念講演会の動画で、この本は「読むカウンセリング」であり、「セラピー」だというお話がありました。本の帯にだけ、「自分治癒力」という言葉があります。

 ぼくの冒頭に書いた課題はまさに、樺沢先生と編集者との対談にも出てきた、自己卑下のイラストにピッタリの状況です。無意識の大海に、自己卑下の言葉、こんな生徒の相手一つできないのか、情けないとか、こんなに無能な教師は要らないとか、死にたいとか、ぐずぐず、地獄言葉を頭の中を巡らしている状況を改善したいのです。

 知的の支援学校に、言葉数が一言三言の知的障害を持った生徒がいます。教師のお話を理解する力はあるようなのですが、自分で話すことはほとんどできない生徒です。自傷、他害のある生徒で、近くで接する教師は生傷が絶えません。爪で引っ掻いたり、噛み付いたりします。気分が悪いときは、周りのものを手当り次第に投げます。だから、大事なものを破壊されます。実際、プリンターが壊れました。

 この生徒を巡って、ケース会議を持ち、そこでベテランの先生がこの生徒の自主性を重んじて、温かい目でみてあげることが大切だという自説を披露されたのですが、いろいろ異論がでて嫌になって、9月に自己都合で退職されもしました。

今思えば、この生徒とギリギリのやり取りをされていたのだなぁと思い、もう少し相談に乗ってあげていたら良かったと思い、同じクラスの担任の教師だったので、後悔しています。こう書いてくるとこの生徒がとても乱暴でいつも大変だという印象をもたれるかもしれませんが、まだ小さなかわいい男の子という側面もあります。ただ、ちょっとお痛が過ぎるのです。

 特に、トイレに悩んでいます。小便は裸になってこの生徒はします。最近、自分でできることが判明しました。今まで、トイレのとき、手をかけすぎて、この生徒のズボンをずらしてやり、オムツを下ろしてやり、上着を脱がし、小便がでるまで待つというルーティンを熟してきました。トイレは30分から60分に一度の頻度で行かせていました。このトイレのときに、ぼくの距離感が間違っていたのか、扱いが悪く、親指の付け根を噛まれたり、腕を噛まれたりしました。また、抓られたり、爪をたてられて、生傷が手にできています。メガネを飛ばされて、顔に傷ができることもあります。マスクを引き剥がされるのは毎日です。自衛の策として、メガネを外したり、マスクを外したりするのを徹底するようになりました。

 この状況で、特に週始めに、嫌になって、自己卑下のイラスト状態になってしまうのです。若い男の先生がトイレ介助するのを見ていたら、自分でパンツやズボンをはいていたのです。この若い先生のように、適度の距離をとって、この生徒に取り組みはじめました。

 その後、朝から、トイレの介助があり、朝は用心して、手袋をして、メガネを外して、対応しました。うまく行きました。この調子で行けばいいなぁと思っていたのですが、お昼前のトイレ介助のときに、油断してメガネをかけて、対応していたら、メガネを飛ばされて、顔に傷ができました。この生徒も少し悪いことをしたと思ったのか、沈黙のときが流れたのですが、ぼくの心は穏やかではありませんでした。なんて、無能なんだろうという気持ちになり始めました。バカ、クズと言う言葉が出かかりましたが、地獄言葉は使わない習慣がついていたので、それはなかったのですが、心が死にたいと叫び始める状況でした。脳疲労が始まったのです。

 そんな状況で、一日を終えて、帰宅しました。一番に妹に、「メガネ飛ばされて、顔に傷ができた」と言いました。「ひどいことになってるわ」とメガネを外した、ぼくに妹はいいました。話を聞いてくれて、ガス抜きができたので、400年に一度の月食の日でしたが、夕食後すぐに、眠りました。7時頃眠ったので、月食はみられませんでした。妹が「赤黒い月になってたわ」と翌日言っていました。「まいたの」の精神なら、気持ちを切り替えて、この月食を撮影しようと思って、公園に三脚とカメラを持って、出かけたのでしょうが、そんな気持ちにはなれませんでした。まだまだ、「まいたの」とは行きませんでした。

でも、グッスリ7時から3時まで8時間眠ったので、翌日は気分爽快でした。朝食後、日課の「痩せるダンス」をして、「ラジオ体操」をしました。毎日20分の朝の運動です。この運動の習慣も、樺沢先生の動画で、ここ数年、「睡眠、運動、朝散歩」と飽きるほど、聞いた後、今年の7月から始めた習慣です。このお陰で、身長は179cmなのですが、体重は72キロから74キロだったのが、70キロ前後になりました。ダイエットができました。今月から、玄米も初めて、「玄米、納豆卵がけごはん」も美味しく頂きました。

 話が戻りますが、週初めのこの悪い習慣をなんとかしたいと思っています。先生を舐めるような生徒でもないのですが、やっぱり、言葉は話せなくても優しい対応をされると自分を甘やかすところはあると思うので、ちょっと、男性原理を入れて、厳しくというか言葉でこの生徒がやるべきことを示して、自分で、トイレをするという当たり前のことをさせようと思います。それができたら、使える教師になれたら、悩みが1つ解消すると思えるので、言語化の魔力で書かれている悩みを解消するためにどうすれば、よいか、コントロール率、自分率が何%か考えて、この悩みの解消に向けて、取り組みたいです。

 若い先生の対応を見てから自分でもやってみました。すると、朝1番のトイレで、自分で、脱いで、やりました。心の中でやったーと思いましたが、油断することなく取り組みたいと思います。

 まだまだこの生徒の対応に油断はできませんが、お陰様で一定の目処はつきました。睡眠、運動、食事も、安定しています。これからも、自分の至らないところ、できているところを言語化して、ネガティブになりそうなときに、ニュートラルに取り組むようにしたいです。

 転勤して、1年目なので、まだまだ知的障害のある生徒の対応に戸惑いますが、他の先生方に学びながら、進めていきたいと思います。

 統合失調症の持病があるので、車通勤を許可してもらっています。お陰様で、朝、6時半から、近くの公園に集まって、ラジオ体操があるので、それにも参加しています。朝散歩をするためにもその広場の公園を1,2周するのが習慣です。服薬を嫌がり、3回くらい入退院を繰り返した過去があるので、今は障害者手帳も取得して、障害認識も深めながら、生活しています。

 統合失調症で愛知県での教諭職を失職してから、再び教諭になれて、比較的平穏な勤務ができているのはありがたいことだと思っています。これも皆様方のお陰様だと思っています。75歳まで働けたらいいなぁと思っています。よく言語化して「まいたの」の精神で生活したいです。