富士山レンジャー物語その11 ひざがポッキリ折れたおばあさんが・・・ | 登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

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特に刺激のない毎日を送り、休みの日も家でゴロゴロ。
気づけばもう、一週間が過ぎていた・・・。

そんな日常から一歩抜け出し、日本人なら一度は登りたい富士山にチャレンジ!
ほんの少しの勇気と、ある程度のコツさえ知っていれば富士山は登れます!

☆毎日更新中



昨日 は、


早朝に登山者のカウント調査(登山者数を数える調査)をやっていたら、


またしてもアクシデントが起こった



というところまでお話ししました。



私がイスに座っていたところ、


中年の男性登山客の方が急に駆け寄ってきて、



ここから5分くらい下ったところで、動けなくなったおばあさんがいる



というのです。



市のバイトのお兄さん方は熟睡中だったので、


とりあえず一人で現場に行ってみることに。



するとそこには、


ひざのあたりがポッキリと折れた、


70~80歳くらいのおばあさんが座っていたのです。



骨が折れていることは、すぐにわかりました。



「大変だ!みんなを呼んでこないと!」



と思ってセンターに戻ろうとした次の瞬間、


恐ろしいことが起こったのです。



なんと、


おばあさんの目が裏返り、


泡を噴いて倒れてしまったのです。



私を呼びに来てくれた登山客の方が、



「おばあちゃん!?」



と叫びます。



私も、



「これはやばい!!」



と思い、


ダッシュで安全指導センターまで駆け上がり、みんなを起こします。



そして、


タンカを担いで、すぐに現場へ。



幸いにも、


おばあさんは意識を取り戻していました。



「良かった・・・」



おばあさんをタンカに乗せ、


5分ほど離れたセンターへ運びます。



あとは車で下界の病院へ。




ほっとして、すっかり気が抜けてしまった私。



「これからまた一日仕事か・・・」



前日の疲れは全く抜けておらず、



重い体をひきずりながら、


を目指して登っていくのでした。




これでも、


まだバイト2日目。



これから先、


さらにいろんなことが起こることになります。



続きは明日 です。



※これは13年前の話であり、現在の安全指導センターや富士山レンジャーとは運営主体も業務も異なり、何の関係もありません。




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