バカは二元論でしか話ができない | フリー麻雀 フジタSTYLE

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カリスマブロガー・フジタが池袋で雀荘メンバーをしながら麻雀で10倍勝つためのニュースタイルを提案

昔、仲の良かった女の子が放った言葉だ。



その子はめちゃくちゃ高学歴で法学部、

でも○俗でバイトしています、

麻雀めっちゃ好きです、

みたいなすこし変わった子だった。



「あたし馬鹿と話すの嫌い」



だれしもが自分が一番正しいと思いがちだし、

20歳を過ぎてもまだ自意識をこじらせて、

いわゆる厨二病みたいなこと言ってるのかと思い、

少しイラッときたこともありこう問いかけた。




「それじゃあさ、なにをもって馬鹿だと思うの?」




その子はこう答えるのである。





「二元論でしか話ができない奴は馬鹿だね。」





その瞬間私は胸のつかえがとれる思いをしたことを今でも覚えている。




私自身も人付き合いのうえで、

なぜかわからないけど何かこの人嫌いだなあ、

と他人に対して思うとき、

たいていその相手は二元論でしか話ができない人だったからである。





二元論でしか話ができない、

すなわち一方向からの観点でしか物事を判断できないことを言う。




人間関係では自分の考えが絶対だと思いこみ、

自分の価値観を押し付けるような人のことだ。




そういう経験はたくさんある。



当時付き合っていた女性はこう言った。



「毎日電話しないと付き合っているとは言えない」




そのときは”毎日連絡を取る取らない”で徹夜の喧嘩になった。

結論は平行線。





自分はこう思うが、相手の立場からするとこうだろう、ああだろう、

という双方向からの多角的視野でメリットデメリットを建設的に語り合えないと、

人間関係は潤滑にまわらないのを体感してきたから、

「二元論でしか話ができない」ということには共感できたんだろう。










さて、これは麻雀ブログである。






麻雀の対局でも一昔前の解説は正直ひどかった気がする。

(もちろんすべてとは言えませんが)



「こんな鳴きばっかりの品のない麻雀はプロがすべきではない」



「状態が悪いんだから絶対に降りるべきだったのに。あーあ。」



「二回連続であがってついてるんだから追っかけリーチが正解ですね」




などなど、客観的で的確な解説が聞きたいのに、

感想はいらないんだけどなーと思うことが多くて麻雀観戦はあまりしなくなった。





しかし最近はそういうのことも少なくなってきたようで、

お店で社長が見ているのに便乗して連盟ちゃんねるを視聴したり、

その他にも麻雀動画を見ることも増えてきた。



たとえば渋川難波プロや小林剛プロなど。

麻雀解説を聞く機会が多くなってきたが、

これが非常に良いのである。




「こういう場況でこうだからこう考えてこれを切ったんでしょうね」





と鮮やかに的確にフラットな立場で解説していくのである。

勉強にもなるし、

その対局を盛り上げる一要因として解説も機能しているのである。




その他にも団体問わずトッププロの解説はフラットで聞きやすいことが多くなってきたと感じる。









さて雀荘でこんな場面に出くわしたとする。


「ピンフドラ1」


誰かがダマで2000点で上がったとする。




「そんなの絶対リーチじゃん!鉄でリーチじゃん!」



みたいなことを言う人もいるだろう。




もしかすると、状況的に2000点拾うことによって、

次の局がオーラスだったとして、

子にハネツモされても逆転できない位置にいったのかもしれないし、

親を落とすことをテーマに設定していて親の現物待ちのダマだったのかもしれない。




その人がなぜ自分の思考回路よりも劣ると決めつけられるのか。




自分の考えの枠に納まらないいろいろなことが世の中には多い。




年を取ると忘れていきがちだが、

謙虚さを忘れずに、

常に教えてもらう、

学ぶという精神を持ち続けていきたい。